日車式ブロック工法(日車式SUSブロック構体)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 03:22 UTC 版)
「日本車輌製造」の記事における「日車式ブロック工法(日車式SUSブロック構体)」の解説
詳細は「ブロック工法#鉄道車両」を参照 JR東海315系、小田急新3000形、京王9000系、京成新3000形とその同型車、名鉄300系、名古屋臨海高速1000形、横浜市営地下鉄3000R形・3000S形・3000V形、名古屋市交通局N1000形など、日本車両が設計幹事会社となって導入された通勤型電車では、側窓とドア上にわたる長い幕板を廃止し、構体のドア部分とそれ以外の部分を別々のブロックとして製作して結合するという工法で作られたものが多い。これらの低コスト軽量ステンレス車体は、鉄道ファンの間で“日車ブロック工法”などと呼ばれているが、正式名称ではなく、正しくは“日車式ブロック工法”あるいは“日車式SUSブロック構体”である。 なお、前述の315系より本工法に新たに「N-QUALIS」というブランド名がつけられた。 東日本旅客鉄道・東急車輛製造(→総合車両製作所)・川崎重工業(現・川崎車両)を中心としたE231系グループのステンレス製通勤電車や、日立製作所が開発したA-train(新工法のアルミ製電車)、川崎重工業のefACE(アルミ車とステンレス車が存在するが根本的な思想は同じ)、東急車輛製造→総合車両製作所のsustina(新工法のステンレス製電車)とともに、標準化された通勤電車の製造法である(通勤・近郊電車の標準仕様ガイドラインの項を参照)。
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日車式ブロック工法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/23 07:04 UTC 版)
「N-QUALIS」の記事における「日車式ブロック工法」の解説
日本車輌製造(日車)が開発した、軽量ステンレス製鉄道車両の低コストな製造法。同社の公式サイトでは日車式ブロック工法あるいは日車式SUSブロック構体と紹介されている。 今までの車両製造での車体の側構体の組立てでは、車体全長と同じ長さの骨組に上部に幕板、下部に腰板、扉の部分に入口枠を溶接で取付けて組立てていたのだが、その組立作業には広いスペースが必要であり、特に幕板の長さは車体全長と同じで、組立て時においての取り扱いが難しかった。そこで、側構体を車端窓ブロック、中間窓ブロック、側入口ブロックなどのブロック単位に分けて、各ブロック単位でブロックを製造後、最終的に各ブロックを溶接接合して側構体を組立てる方式である。これにより、ブロックの製造を狭いスペースでも作業できるほかに、各ブロックの製造を平行して進めることで、工期短縮や各ブロックの保管が容易となり、車両製造コストの削減にもつながっている。また、最終工程でのブロックの接合では、各ブロックの継ぎ目に余裕があるため、継ぎ目の間隔を微調整して接合することにより、寸法精度が高い側構体を製作することができる。
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