日本初のエスカレーターと、エレベーターの設置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 15:24 UTC 版)
「三越」の記事における「日本初のエスカレーターと、エレベーターの設置」の解説
1914年、日本橋本店新館の建設に当たって、日本の商業施設として初めてのエスカレーターが導入。アメリカ・オーチス社製、45m/分、20馬力(15kW)電動機式で5機設置された。初号機は木製だったため関東大震災によって焼失したが、現在は三菱電機が同スタイル(金色・丸ボディ・完全照明型)の金属製で復刻したものが使用されている。 同時に、エレベーターもオーチス社のものを採用。今も、スケルトンタイプの扉でノスタルジックな雰囲気をかもし出しているが、これは日本初ではない。日本初のエレベーターは1875年王子製紙十条工場の荷物運搬用。人が乗るものとしては、1890年11月10日浅草凌雲閣(関東大震災により倒壊)。百貨店では、1911年11月の白木屋日本橋店で、運転はエレベーターボーイが行った(扉の開閉等が手動式で運転技術を必要としたため)。 またエレベーターガールを最初に採用したのは1929年の松坂屋上野店だった。エレベーターの技術革新と人件費削減等の理由により、現在では日本橋髙島屋などを除いて日本全国ほとんどの百貨店でエレベーターガールは廃止されている。日本橋三越では、今もエレベーターガールが常時配置されているが、6台のうち、中央2台(この2台手動である)のみと限定的な運用となっている。 比較的遅くまで残っていた名古屋三越栄店でも2009年10月でエレベーターガールは廃止された。一方、高松三越では1996年に廃止したが、2011年3月「開店80周年記念」の期間限定企画として復活した。
※この「日本初のエスカレーターと、エレベーターの設置」の解説は、「三越」の解説の一部です。
「日本初のエスカレーターと、エレベーターの設置」を含む「三越」の記事については、「三越」の概要を参照ください。
- 日本初のエスカレーターと、エレベーターの設置のページへのリンク