日本における「チョッパー奏法」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 08:28 UTC 版)
「スラップ奏法」の記事における「日本における「チョッパー奏法」」の解説
日本におけるスラップ奏法の始祖は、米軍基地でアメリカ人の演奏を見てスラップ奏法を始めたジャズ、ロカビリーのベーシストが存在し、誰が最初に始めたかを特定するのは困難である。ただ、田中章弘(鈴木茂&ハックルバック)は自身の証言として「日本で最初にチョッパー(スラップ)を始めたのは誰なのかと検索すると後藤次利って出て来るのね。でもボクの方が先です」と語っている。日本のスラップ・ベース奏者で、ファンキーな特徴をよく表現しているのは、美乃家セントラル・ステイションに在籍した六川正彦、福田郁次郎がまずあげられる。他に鳴瀬喜博やオーサカ・モノレールの大内毅、中村大らもいる。 日本の音楽界に広がったスラップ奏法は、日本独自表現で「チョッパー」と呼ばれたが、英語では「Slapping・スラッピング」が一般的である。ただし、ラリー・グラハムが自身の教則ビデオ内でスラップなど他の名称と並べ「チョッパー」という呼称も紹介していた。一部の教則本などでは「スラップ」と「チョッパー」を別の演奏方法として紹介する場合もあるが、これは日本独自の解釈である。 注意点として、エレクトリックベースでのスラップ奏法は、瞬時に高いエネルギーの信号を発生させるため、ロック等で顕著な大音量で弾いた際にスピーカーを故障させたり、真空管を用いたアンプに至ってはアンプその物を故障させる可能性がある。そのためスラップ奏法を行う際は右手のコントロールで確実にダイナミクスを調整するか、音量を抑えるリミッター、コンプレッサー等のエフェクターを使用して、過大入力を防ぐ事を考慮しなければならない。
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