日本における「マーシャルアーツ」に対する認識
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/02 15:34 UTC 版)
「マーシャルアーツ」の記事における「日本における「マーシャルアーツ」に対する認識」の解説
アメリカで行われる全米プロ空手、フルコンタクト空手、アメリカンキックボクシング(グローブをつけてパンチと蹴りを使って戦うが、キックボクシングと異なり肘打ち・膝蹴り・ローキック・首相撲が無い)を日本では「マーシャルアーツ」と呼ぶことがある。これは、アメリカのプロ空手チャンピオンのベニー・ユキーデが初来日した際に、記者会見にて、“私はフルコンタクトで戦うマーシャルアーティスト(武道家)だ。”と答えたため。 また、ゲームなどのフィクション(特に対戦型格闘ゲーム)で格闘スタイルとしてマーシャルアーツとある場合、アメリカ軍隊格闘術のことを指していることがあり、例として『ストリートファイターII』のガイルや『飛龍の拳』のワイラー、ケイトなどが挙げられる。この現象は劇画作家で当時の格闘技界のフィクサー的存在だった梶原一騎が、自身の作品『四角いジャングル』において、“マーシャルアーツとは米軍が使う格闘術である”と解説し、そしてこれらの作品で育った世代が今日の格闘ゲームの隆盛を築いていった。かくして英語では単なる普通名詞に過ぎない「martial arts(マーシャルアーツ)」という単語が全米プロ空手などを指すだけでなく、このような誤解をも生むに至っている。
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