日本における「トルコ風呂」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/24 05:53 UTC 版)
「ハンマーム」の記事における「日本における「トルコ風呂」」の解説
「トルコ風呂 (性風俗)」も参照 アメリカで「ターキッシュ・バス(Turkish Bath)」と呼ばれていた施設が、日本では「トルコ風呂」と訳されて紹介された。 日本で初めてハンマームに触れたのは幕末から明治時代にかけてヨーロッパを訪問した使節団や留学生であり、彼らは道中でエジプトやイスタンブールのハンマームを利用した。横浜鎖港談判使節団に随行した岩松太郎、海外視察中にイスタンブールに立ち寄った谷干城らが、ハンマームの体験記を書き残した。1908年に高輪の岩崎弥之助別宅(現在の開東閣)に脱衣所・冷浴室・温浴室・熱浴室を備えた本格的な「トルコ風呂」が建てられたが、ハンマームが日本に根付くには至らなかった。 イスラム世界の宮廷に置かれていたハレムに対する誤解と、ハンマームで行われる洗体とマッサージのサービスが合わさって、「トルコ風呂」が個室付特殊浴場の通称として使用されるようになったと考えられている。トルコ大使館および在日トルコ人の訴えかけによって、1984年に業界団体は「トルコ風呂」の呼称を自主的に廃止し、ソープランドと名称を変えた。
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