日光白根山(群馬県・栃木県)
2578m 北緯36度47分55秒 東経139度22分33秒 (白根山)(世界測地系)
概 要
日光白根火山は、栃木・群馬県境に分布する日光火山群(男体山・女峰・赤薙(あかなぎ)山など)の1つの噴火中心で、直径約 1000m、高さ約300m の溶岩ドームといくつかの厚い溶岩流からなる安山岩・デイサイト(SiO2 57~68%)の規模の小さい火山である(佐々木ほか,1995;佐々木,1994)。西方にのびる厚い溶岩流の上に主峰・奥白根などの溶岩ドーム群が形成されている。
有史後の噴火は、奥白根からの水蒸気爆発などの活動。噴気地域は現存しない。
日光白根の南方約10~20km の一帯で、1993年7月から1995年2月頃まで、微小地震活動が活発化(長谷川・松本,1995)。
最近1万年間の火山活動
約5300 年前以降に、周辺に堆積物を残すような噴火が少なくとも4 回以上発生している(鈴木ほか,1994)。表面の微地形がもっとも良く保存されている溶岩や溶岩ドームの噴出はこれらの噴火に対応している可能性もある。最上位の堆積物は、榛名二ツ岳FP軽石(6世紀半ば)よりも新しく、分布状況が記録のある記述と対応することから、1649年の噴火によると推定される。
記録に残る火山活動
火山観測
気象庁では,2002年の6月~10月に,日光白根山の火山活動の基礎調査を行いました。臨時に地震計を4点設置して,地震活動を調査するのをはじめ,火山の表面と内部の熱の変化を調べるため,地熱地帯の温度観測や,全磁力の観測なども行いました。
固有名詞の分類
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