新2号機
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新1号機に続き、九州電力は1974年(昭和49年)5月より新2号機の建設に着手。新1号機よりも大型の50万キロワットで、1976年10月1日に運転を開始した。社内では初めてとなる、排煙脱硫装置を当初から装備するユニットである。 運転開始8年後の1984年(昭和59年)9月、原子力発電をベースロード電源とする発電体制の実施に対応させるため、2号機を中間負荷火力発電機に改造する工事が始められた。これは昼夜間の需要格差に追従した運転への最適化を目指すもので、需要の少ない深夜に発電機を停止し、翌日早朝に起動して昼間の需要に備える運用 (DSS = Daily Start & Stop) へと設計を変更するものである。工事は1985年(昭和60年)1月28日に竣工し、2号機では起動時間短縮(ボイラー点火から全負荷運転までの時間を340分から150分に)ならびに発停可能回数の増加(年20回から年250回に)が実現した。 1994年3月末の設備概要は以下の通り。 ボイラー形式 : コンバインドサーキュレーション放射再熱式 燃料 : 重油・原油 蒸発量 : 1720トン毎時 気圧 : 1255キログラム毎平方センチメートル 気温 : 543度 タービン形式 : 串型3車室4流排気再熱復水型 容量 : 50万キロワット 発電機容量 : 55万6000キロボルトアンペア
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