新マクロス級移民船
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/25 08:27 UTC 版)
「新マクロス級超長距離移民船団」の記事における「新マクロス級移民船」の解説
新マクロス級移民船は、少なくとも25番艦まで建造されたメガロード級移民船に次ぎ、2030年に1番艦が就航した。同じ艦級でも建造時期や設計コンセプトによりドーム型、密閉コロニー型など構造は多様である。また、類似の構造であっても建造年が下るに従って、後部に接続される居住艦が著しく大型化している。 宇宙戦艦SDF-1マクロスをベースに設計・建造されたメガロード級と異なり、当初から宇宙移民艦として設計された新マクロス級では、移民者が長期航海に耐えられるよう居住環境が大幅に改善されている。メガロード級までは宇宙船内に居住施設が内包されるかたちだったため、住民の安全上、戦闘行動にある程度の制約が課されていたが、新マクロス級では居住と戦闘の機能が分割され、シティまたはアイランドと呼ばれる都市型移民居住艦の前部に超大型可変万能ステルス宇宙攻撃空母(バトル級可変ステルス攻撃宇宙空母)がドッキングする方式となった。巡航時のドッキング状態ではバトル級の主反応炉を起動動力源(キックモーター)にして接合部分のエネルギープラントで船全体の推力を生成する。 マクロス7やマクロス・フロンティアのようなドーム型船では艦体上半分に市街地区画がある。住民の精神安定と文化的多様性の維持を目的に、星間大戦で失われる前の地球環境を再現した船団も存在する。上空は透明ドームに包まれており、人工的に気象制御が行われる。その上部を覆う巨大な貝殻のような天蓋(防護シェル)は巡航時には開放され、内面にホログラフィック映像で地球の気象(昼夜や晴雨)が再現される。戦闘時には防護シェルの閉鎖(シェルダウン)で居住区の安全が守られる。船体下半分の地下には居住区や工業区、宇宙船の修理ドック、推進部などが複雑に入り組んでおり、長い航海の間に閉鎖・放棄される区画も少なくない。 旅の終わりに大気や水資源に恵まれた惑星もしくは環境改良が可能である惑星が見つかれば、居住艦は湖や海に着水し、そのまま開拓事業の拠点都市として機能することになる。
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