主反応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/21 04:51 UTC 版)
「アミノアシルtRNA合成酵素」の記事における「主反応」の解説
aaRSは2段階の反応でATPの加水分解と共役してアミノ酸をtRNAに結合させる。(1) ATPと対応するアミノ酸 (またはその前駆体) がaaRSの基質結合部位に結合すると、アミノ酸のカルボキシ基がアデノシンのα-リン酸基を攻撃し、中間体であるアミノアシルAMP (アミノアシルアデニレート;aminoacyl-adenylate とも) が形成され、ピロリン酸 (PPi) が遊離する。 アミノ酸 + ATP → アミノアシルAMP + PPi (2) アミノアシルAMP-aaRS複合体に適切なtRNAが結合すると、アミノ酸のカルボキシ基がtRNAの3'末端のアデノシン (A76) の2'-または3'-OHとエステル結合を形成し、アデノシン一リン酸 (AMP) が遊離して反応が終結する。 アミノアシルAMP + tRNA → アミノアシルtRNA + AMP まとめると、アミノ酸 + ATP + tRNA → アミノアシルtRNA + AMP + PPi という反応式になる。
※この「主反応」の解説は、「アミノアシルtRNA合成酵素」の解説の一部です。
「主反応」を含む「アミノアシルtRNA合成酵素」の記事については、「アミノアシルtRNA合成酵素」の概要を参照ください。
- 主反応のページへのリンク