教会における伝承とは? わかりやすく解説

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教会における伝承

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 10:12 UTC 版)

登塔者シメオン」の記事における「教会における伝承」の解説

以下は教会伝えられる伝承である。 アナトリアキリキア州に羊飼い息子として生まれる。13歳時に聖体礼儀に参祷した際に、福音経一節として読まれ真福九端冒頭感動し修道院入った18年間を修道院で過ごすが、あまりに激し労働厳し祈祷・斎に励んでいたため、修道院長シメオンが健康を害することを恐れ、たびたびこれを止めたこともあった。 さらにこの世から離れ絶え祈祷するために、シメオン修道院出て山に入った孤独な修道生活から逃れたい願望生じることを恐れたシメオン大きな石に鎖で自分縛り付けたが、これを聞きつけたアンティオキア主教メレティオスシメオンのもとを訪れ、「人間自分意志の力で自ら制御していくのです。…(中略)ただ知恵希望とによって自分治めなさい」と教えると、シメオン直ちに鎖を解き、ただ堅い望みによってのみ己をつなごう努めた。 さらに努力重ねようとしたシメオンは、一つの高い塔(約18メートル60フィート〉)を築き頂上推定およそ4メートル12フィート四方)に小屋を建て、そこで絶え間なく神に祈祷した。シメオンは神に喜ばれ奇蹟を行うようになった伝えられる。 この噂を聞き付け修道士達は、シメオン他人より優れようとする傲慢からこのような特異な修道をしているのではないか疑い使者を使わした。使者には、なぜ師父規則従わず奇妙な修道生活を選んでいるのか、すぐ塔から下りて他の修道士達のように神に仕えよ、とシメオン伝えるように命じた。もしシメオン伝言聞き入れなかったら力づくで引き下すように、もしシメオン伝言聞いてすぐに塔から下りようとしたら、それは謙遜から出ている神への真の仕えであるから、塔の上とどめて下してならない、とも命じた果たし使者言葉聞いたシメオンは塔からすぐに下りようとしたので、使者たちはシメオンを塔の上とどめたシメオンはよく人々相談乗り病気の人のために祈った彼の祈りによって多く病人が癒されたと伝えられるシメオン謙遜と愛をもって全ての人を迎え人々自分誉めることを許さず、ただ光栄を神に帰して感謝させた。 40数年間、塔の上修行し人々教え導いた後、459年永眠遺体安置され聖堂居た、耳が聞こえず口も利けない少年の耳と口が癒される奇蹟起きた伝えられている。

※この「教会における伝承」の解説は、「登塔者シメオン」の解説の一部です。
「教会における伝承」を含む「登塔者シメオン」の記事については、「登塔者シメオン」の概要を参照ください。

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