摂関家旧記目録とは? わかりやすく解説

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摂関家旧記目録〈永久五年二月十日/〉

主名称: 摂関家旧記目録〈永久五年二月十日/〉
指定番号 181
枝番 00
指定年月日 2002.06.26(平成14.06.26)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 古文書
ト書
員数 1巻
時代区分 平安
年代
検索年代
解説文:  本目録は、永久五年(一一一七二月一〇日に一合収納する摂関家古記録書き上げたのである
 本巻目録の「一合」に「殿」と記すのは、藤原忠実身近にあった記録箱に書かれ銘記想定される注目記載は、「御堂御記卅六巻在目録」である。藤原道長自筆本日記国宝御堂関白記』は、長徳四年(九九八)から寛仁五年(一〇二一)にわたって一四巻が断続的に遺されている。本目録により、永久年時には、三六であったことや道長筆の「所充」が遺されていたことが判明する。既指定国宝後二条師通記一巻がこのときには二巻存在確認できる。さらに、藤原師輔の「九條殿口傳二巻」や『村上天皇御記』である「天暦御記四巻」の存在貴重な記録である。
 本目録の「九條殿口傳二巻」「天暦御記四巻」の下部には縦一六・〇センチメートル、横四・七センチメートル切除痕があり、また「御堂御筆所充」には「被入家之〓了」と他の箱に移す注記がある。忠実時代摂関家確立時期にあたり家記整理している過程認められるまた、重要美術品認定時の名称が『藤原忠実旧記目録』とあるのは、この一紙巻子装に装丁した江戸時代近衛家熙このえいえひろ】が鑑定した題簽によったものであり、筆跡からも忠実筆とすることができないため、『摂関家旧記目録』と名称を改めた
 目録の既指定には、増上寺花園天皇宸翰宸記目録上』一幅があるが、古記録目録で、平安時代まで遡るのは本目録しかない。
 本目録は、古記録目録として最古遺品として貴重である。


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