摩利支天塚古墳とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 建物・施設 > 遺跡 > 古墳 > 日本の古墳 > 摩利支天塚古墳の意味・解説 

摩利支天塚古墳

名称: 摩利支天塚古墳
ふりがな まりしてんづかこふん
種別 史跡
種別2:
都道府県 栃木県
市区町村 小山市飯塚
管理団体
指定年月日 1978.07.21(昭和53.07.21)
指定基準 史1
特別指定年月日
追加指定年月日 平成14.09.20
解説文: S45-5-111[[摩利支天塚古墳]まりしてんづかこふん].txt: 栃木県南部平野地帯は、大古墳や国分寺などが所在する下野国中心的地域である。本古墳は、この地域のうち最も南に位置する前方後円墳で、すでに史跡指定されている琵琶塚古墳南方100メートル近さにあり、両者同形同大で、その方向を一にする点など、両者密接な関連をもつものであることを思わせる古墳西南面し長軸長さ120メートル後円部直径70メートル、高さ10メートル前方部の幅約70メートル、高さ6メートルである。墳丘東側から北側にかけて、幅約25メートルの空濠が認められる
 本古墳後円部頂上摩利支天をまつる社殿つくられ、それに至る参道石段によって若干改変加えられているが、旧態をよくとどめており、本地域における典型的な中期古墳であるといえる
史跡名勝記念物のほかの用語一覧
史跡:  払田柵跡  持田古墳群  指宿橋牟礼川遺跡  摩利支天塚古墳  摩湯山古墳  播州葡萄園跡  播麿国分寺跡

摩利支天塚古墳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/07 14:20 UTC 版)

摩利支天塚古墳

墳丘(右に前方部、左奥に後円部)
所在地 栃木県小山市大字飯塚
位置 北緯36度22分20.39秒 東経139度48分21.31秒 / 北緯36.3723306度 東経139.8059194度 / 36.3723306; 139.8059194 (摩利支天塚古墳)座標: 北緯36度22分20.39秒 東経139度48分21.31秒 / 北緯36.3723306度 東経139.8059194度 / 36.3723306; 139.8059194 (摩利支天塚古墳)
形状 前方後円墳(剣菱型)
規模 墳丘長117m
埋葬施設 不明
出土品 円筒埴輪
築造時期 5世紀
被葬者 不明
史跡 国の史跡「摩利支天塚古墳」
特記事項 栃木県第3位の規模
テンプレートを表示
摩利支天塚
琵琶塚
栃木県内の主要古墳
全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML

摩利支天塚古墳(まりしてんづかこふん)は、栃木県小山市飯塚にある古墳。形状は前方後円墳。国の史跡に指定されている。

栃木県では第3位の規模の古墳で[1]5世紀末(古墳時代中期)の築造とされる。

概要

栃木県南部、思川姿川に挟まれた台地上に築かれた古墳である。古墳は前方部を南西に向ける。墳丘は自然の微高地を利用して築かれており、墳丘上には円筒埴輪が列をなして存在している[2]。築造時期については、古墳の形状や出土埴輪から5世紀末とされる[1]

本古墳の北方には同じく大規模古墳である琵琶塚古墳があり、ともに下毛野地域を代表する首長墓とされる[3]。両古墳築造後も、思川・姿川間の台地の北方では「下野型古墳」と呼ばれる独特の前方後円墳群が営まれていった[3]

古墳域は1978年昭和53年)7月21日に国の史跡に指定され、2002年平成14年)9月20日に史跡範囲が追加指定された[4]

墳丘

墳丘の規模は次の通り[5]

  • 墳丘長:約117メートル
  • 後円部 - 2段築成。
    • 直径:約70メートル
    • 高さ:約10メートル
  • 前方部 - 2段築成。中央が尖る剣菱形。
    • 幅:約75メートル
    • 高さ:約7メートル

墳丘の周りには幅約20メートルの周堀が巡らされ、一部は二重である[1]

文化財

国の史跡

  • 摩利支天塚古墳 - 1978年(昭和53年)7月21日指定、2002年(平成14年)9月20日に史跡範囲の追加指定[6]

周辺の古墳

琵琶塚古墳(右手前)と摩利支天塚古墳(左後方)

思川・姿川間の台地上には6世紀から7世紀にかけて多数の大規模古墳が築造されており、これらは当地の歴代在地首長墓とされる[7]。主な古墳には次のものがある。

なお、律令制下に入っても当地一帯は下毛野国(のち下野国)の中心部をなしており、付近には下野国府下野国分寺が営まれた。

関連施設

  • 国史跡 摩利支天塚・琵琶塚古墳資料館(小山市飯塚) - 摩利支天塚古墳の出土品等を保管・展示。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c 摩利支天塚古墳(栃木県教育委員会事務局文化財課「とちぎの文化財」)。
  2. ^ 史跡説明板。
  3. ^ a b 『栃木県の歴史』(山川出版社)p. 43-45。
  4. ^ 国史跡文化財等データベース
  5. ^ 規模の記載は史跡説明板、摩利支天塚古墳(栃木県教育委員会事務局文化財課「とちぎの文化財」)による。
  6. ^ 摩利支天塚古墳 - 国指定文化財等データベース(文化庁
  7. ^ 吾妻古墳、平成22年1月17日現地説明会資料 (PDF) (栃木県埋蔵文化財センター)。
  8. ^ 琵琶塚古墳(栃木県教育委員会事務局文化財課「とちぎの文化財」)。
  9. ^ 吾妻古墳(栃木県教育委員会事務局文化財課「とちぎの文化財」)。

参考文献

(記事執筆に使用した文献)

  • 史跡説明板(栃木県教育委員会設置)
  • 摩利支天塚古墳」 『国指定史跡ガイド』講談社  - リンクは朝日新聞社「コトバンク」。

関連文献

(記事執筆に使用していない関連文献)

関連項目

外部リンク




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「摩利支天塚古墳」の関連用語

摩利支天塚古墳のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



摩利支天塚古墳のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
文化庁文化庁
Copyright (c) 1997-2025 The Agency for Cultural Affairs, All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの摩利支天塚古墳 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS