接続法過去
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/07 02:00 UTC 版)
以下で述べるように時制の一致における用法を除いて、現在の事実とは反対の仮定、想像、実現不可能な願望を表現する。ただし、実際に過去の時制を表しているわけではなく、あくまで直説法点過去の3人称複数における活用の語幹を使うことから来る命名である。なお、接続法過去の語尾は-ra型と-se型の2種類があるが、現在では-ra型が用いられることが多い。-se型の活用はやや文語的な表現。 1. 接続法が適応される動詞や語句を用いた文章で、現在時制よりも一つ前の時制における事柄について述べる場合、あるいは接続法が適応される動詞や語句が過去時制・可能未来時制で用いられ、節内の動詞が同じ時系列における出来事について述べる場合(時制の一致) 現在時制との組み合わせ Es lógico que nos aburriésemos/aburriéramos durante la clase de filosofía.(哲学の授業で退屈な気分になったのは当然だ。) No pienso que ellas se alegraran/alegrasen con lo que les dijiste. (彼女たちが君の言ったことで嬉しい気持ちになったとは信じられない。) 過去時制との組み合わせ Mis padres esperaban que yo entrara/entrase en una universidad grande en Japón, pero quería estudiar en Argentina. (両親は、私が日本の大きな大学に入るよう望んでいたが、私はアルゼンチンで勉強したかった。) Me emocionaba con que mi hermano me llevara/llevase al juego de béisbol. (私は、兄が野球の試合に連れて行ってくれるので興奮していた。) 2. siに導かれる条件節などで用いる場合 帰結節は、過去未来(可能未来)が用いられる。 Si yo fuera/fuese tú, yo no le diría tal cosa.(もし君の立場なら、彼にそんなことは言わないだろう。) Si no fuera por mis amigos, no podría pasarla bien en este país.(もし友達がいなければ、この国での生活を楽しむことができないだろう。) 3.「¡Olajá que-節+接続法過去形!」などで現在・未来に関する実現不可能な願望を表す。「~ならいいのに」 Ojalá que pudiera/pudiese volar por el cielo.(空を飛べたらいいのに。) 4. 様態を表す「Como si~」「まるで~であるかのように」 El chico habló como si lo supiera/supiese todo.(少年は、まるですべてを知っているかのように話した。)
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接続法過去
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/02 19:00 UTC 版)
接続法過去 (congiuntivo passato)は、主節の動詞が直説法現在か未来でそれより以前を表現する時に用いられる。「助動詞の接続法現在」+「過去分詞」で作られる。
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