採用の経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 21:54 UTC 版)
「オールナイトニッポン」の記事における「採用の経緯」の解説
テーマ曲として採用された経緯については諸説ある。 実際はA面だった曲(「ティファナ・タクシー」)を使用していたが、高崎一郎の番組スタッフが誤ってB面の「ビタースウィート・サンバ」を流したところ、高崎が気に入ってこの曲に変更された(ただし「ビタースウィート・サンバ」はアルバム『Whipped Cream & Other Delights』のA面4曲目。「ティファナ・タクシー」は別のアルバム『Going Places!!』のA面1曲目であり、間違えるはずはないという指摘もある。編集盤やシングル盤という可能性もあるが詳細は不明)。また、TBSラジオの爆笑問題の日曜サンデー(2021年5月16日放送)に斉藤安弘がゲストとして出演した際には、「これ、間違えちゃったんですよね、最初の日の人が。(レコードの)針を乗っけるんで。この曲じゃなかった」と述べた上で、「もともと同バンドの別の曲をテーマに使うはずだったが、スタッフがレコードをかけ間違えてこの曲が流れてしまった」というが、「だけども、結果的にこっちの方がいいじゃない?って言って『ビタースイート・サンバ』に(定着した)」と当時のエピソードを話した。 違う曲(「レモン・ツリー」または「ティファナ・タクシー」)をテーマ曲候補としていたが、収録されたレコードの同じ面に収録されていた「ビタースウィート・サンバ」が誤って流れ、曲を聴いた高崎一郎がテーマ曲として決定した。 上記の説を否定する証言が存在する。1970年代から1980年代にかけてプロデューサーをつとめた近衛正通(岡崎正通)は、高崎一郎からテーマ曲選びを依頼された朝妻一郎が、最初から「ビタースウィート・サンバ」を選んだのに過ぎず、上記のかけ間違え説は高崎が「都市伝説みたいなストーリーを作った」という証言を行っている。 斉藤安弘は「もともとこの曲をテーマにする予定だったと聞いていた」と、自身の番組『オールナイトニッポンエバーグリーン』で発言している[信頼性要検証]。 『オールナイトニッポン40周年記念!笑福亭鶴光と松本ひでおの深夜放送ヒット電話リクエスト』(2007年2月19日放送分)[信頼性要検証]の中で、松本ひでおが、スタッフの間違いではなく高崎一郎が初めから決めていたことだと明らかにし、同時に「スタッフ間違え説」を否定した。 栃木放送開局50周年ラジオスペシャル『真夜中のビター・スウィート・サンバ』(2014年3月23日放送)にて、朝妻一郎がインタビューでこのことに触れており、高崎からテーマ曲の候補を探すよう依頼され、朝妻の会社(ニッポン放送子会社のパシフィック音楽出版(PMP)(現フジパシフィックミュージック))が著作権を持っている曲の中から選んで高崎に視聴させたところ、「演奏はよいがリズム感が......これじゃないだろう」と言われ、高崎自身が同じ盤の他の曲の中で「ビタースイート・サンバ」を選んだという。その後、高崎が逸話として話を面白くするため「盤を裏返しに…」と話したそうである。 WP:V#SP→ 朝妻一郎が回顧録で再びこの話に触れている。最初に高崎にテーマ曲の候補として聴かせたのは前掲アルバムからの「あめんぼうとバラ (Lollipops And Roses)」だった。結局、高崎がPMPの楽曲ではない「ビタースイート・サンバ」を選んだため、朝妻は当時のティファナ・ブラスの発売元であるキングレコードの寒梅賢氏に頼んで「あめんぼうとバラ」をシングル盤のB面(B面でもA面と同額の印税が入ってくるため)にしてもらったという。
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