拷問の状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 06:07 UTC 版)
現代でも拷問の実行が噂される事例もある、例えばアメリカ軍がベトナム戦争時に行ったベトナム人への拷問や虐待が暴露され、国内外から批判が起こり、アメリカ軍がベトナムから撤退する要因のひとつともなった。また、2008年にアメリカで「ウォーターボーディング」が拷問に当たるかどうか議論となり、水責め尋問禁止法案が出されるなど議論を呼んでいる。現代においても、尋問で簡単に自白が得られる保証は無く、ジェームズ・マティスは水責めよりも煙草やビールなどを与えて懐柔するほうが効果的としている。また法律に違反しない尋問(睡眠の妨害など)が行われることがある。 またアフガニスタン侵攻やイラク戦争における、中東系の人々への拷問も暴露され内外から批判され、イラク国内では反米テロリストを増やす要因ともなった。キューバにある米軍のグァンタナモ米軍基地ではアメリカの法律もキューバの法律も適用されず、テロリストと見なされた人が人権無視で拷問を受けているとされ、濡れ衣を着せられて収監されたパキスタン系イギリス人の青年3人の体験をもとに、映画『グアンタナモ、僕達が見た真実』が制作された。また先進国においても、数こそ少ないながら報告されている。 また、米テレビドラマ24 -TWENTY FOUR-のジャック・バウアーに影響された米軍兵士が、駐留するイラクで実際にイラク人に拷問を行っていたことが、CNNなどの報道で明らかになった。このため米軍は、24 -TWENTY FOUR-のジョン・カサー監督に、作中の拷問シーンの自粛および啓蒙活動を要請している。要請を受けたジョン・カサー監督は、啓蒙ビデオを作製し米軍に提供したと雑誌のインタビューで答えている。ドラマ7作目では、拷問を行った主人公が社会的制裁を受ける場面から始まる。
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