拳児の家族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 06:01 UTC 版)
剛 侠太郎(ごう きょうたろう) 拳児の父方の祖父で、八極拳の師匠。田舎に一人で暮らしている。明るく子供っぽい性格だが、義侠心に溢れ曲がったことを許さない。武術家としての技量は非常に高く、暗勁を使いこなすこともできる。 青年時代、日中戦争に従軍した際に滄州で負傷した自分を助け、友人となった中国人農夫・尹春樹の縁で、八極門の拳士・孟修齢に弟子入りした。終戦後、一門の協力を得て日本に帰国。老境に入り、友人との再会の約束を果たすべく中国に旅立ったまま消息不明となる。 中国では漢名風に略した剛 侠(カン・シャー)と名乗り、春樹の息子(東侠の父親)が決闘を強いられ殺された事件を追って河南省へ向かう。嵩山少林寺を訪れたことがきっかけで夜叉王の頭目・悟空と立ち合い、一昼夜に渡る激闘の末に義兄弟となった。やがて内輪争いで悟空が殺されると夜叉王に監禁され、関節リウマチを患ったため身動きがとれず、老君山で拳児の来訪を待ち続けていた。 拳児と再会して夜叉王との紛争を終結させた後、トニー譚との決着をつけることを決意した拳児に手紙を残して先に帰国。決着をつけて帰って来た拳児を田舎に呼び寄せて刀による真剣勝負をさせ、「人が万物の愛によって活かされている」ということを実感と共に教え伝えた。 剛 仁(ごう ひとし) 拳児の父親。侠太郎の息子。東大卒のエリート。武術の経験がなくサラリーマンとして生活を送っている。大学では西洋哲学を専攻し、拳児の生き方には早くから理解を見せており、トニーとの決闘で迷いを見せた際には相談に乗った。 剛 淳子(ごう じゅんこ) 拳児の母親。お茶の水女子大卒の才媛で専業主婦。典型的な教育ママで、拳児の将来の安定を願って進学校に通わせるなどし、武術を学ぶことにも難色を示しているが、最終的には拳児自身が納得できる人生を送れるよう見守るようになる。
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