抽象から詩的ミニマリズムへ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/06 06:13 UTC 版)
「アントン・ラマザレス」の記事における「抽象から詩的ミニマリズムへ」の解説
(ベルリン、 2004年) 2004年以来、ラマザレスはベルリンを拠点にしている。父親の死後、『E fai frío no lume (火の中の寒さ)』シリーズの制作に着手し始めた。スロベニア、ハンガリーのブダペストのキシュツェッリ美術館でラマザレスをテーマとした、大規模な展示が行われた。 その後、ラマザレスは『Domus Omnia』シリーズ[11]に集中し、オロザの著作2冊に参加した――セリグラフを提供した『Deseo sin trámite』(Aguatinta、 ビーゴ)と5枚のリトグラフを提供した『Un sentimiento ingrávido recorre el ambiente』(Raiña Lupa、 パリ)である。 2008年ラマザレスは、ヨルダン・ナショナルギャラリー(アンマン)で『Horizonte sin dueño (未知なる地平線)』を発表し、ダマスカス(シリア)のセルバンテス文化センターにて、グラフィック作品の名作集を展示し、タヘール・リアドから彼の詩を捧げられた。2009年、ニューヨークのソフィア王妃スペインインスティテゥート、オウレンセ(スペイン)の地域文化センターにて展示を行った。 詩人ビセンテ・アレイクサンドレに捧げられた移動展示に参加し、作品とその国際的知名度が評価され、ラクセイロ賞を受賞した。2010年、サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学の教会で展示が行われた。そしてトゥイでは作品の展示とともに、ドキュメンタリー映画『Horizonte sin dueño』が国際映画祭プレイドクにて上映された。監督はナイラ、ハビエル・サンツ姉弟(リノセロンテ・フィルムス)でアントン・ラマザレスの視点による絵画、詩、自然の旅を 撮影したものである。 「アントン・ラマザレスは常に、いわば『無垢』だが、『衝動的』とはまた異なる、素材や仕草に対し、並々ならぬ愛情を注ぎ込んでいる。忘れてはならないのは、ラマザレスが、知性、技術の面で非常に複雑なアーティストであることだ。例えば、彼はボール紙のような粗末な素材を使うが、彼の手によって、しっかり圧縮され、ニスを施されると、研磨した木材のようなつやが生まれるのだ。子どもの自然体、もしくは正式な教育を受けない画家の原始的なタッチを真似たような彼の「落書き」はそのモチーフが何であろうと、微妙な洗練をはらんでいるのである」 ・カルボ・セラレール『Casa de la pintura』2007
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