批評と反響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/21 06:12 UTC 版)
神のような強さを持つ情け深い戦士として、ワンダーウーマンは戦争や暴力よりも平和や愛を好んだ。これには矛盾があるため、ワンダーウーマンは長らく女性の地位向上のシンボルである一方、議論の的でもある。初期のワンダーウーマンの物語は、毎号のようにボンデージの描写があったため、批評家たちは危惧した。 肯定的なロールモデルであり、女の子や男の子向けの強い女性キャラクターとして作られても、何十年もの間、ワンダーウーマンはコミックブック産業ではありふれたものであるミソジニーに対処しなければならなかった。例えば、ワンダーウーマンはジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカの創立メンバーである。ほかのメンバーにはオリジナルのフラッシュやグリーンランタンがいる。ワンダーウーマンは経験を積んだリーダーであり、間違いなくチームの誰よりも強力なスーパーパワーを持つにも関わらず、秘書として描かれた。さらに彼女は殆どのジャスティス・リーグの冒険の中で力を失ったり、捕まったりする役を演じた。50年代と60年代の間、コミック作家はスーパーマンとロイス・レインの関係のようにワンダーウーマンがアメリカ軍の少佐スティーブ・トレバーとの恋に悩んでいる姿を好んで描いた。物語ではワンダーウーマンがトレバーとの結婚を望み、どうなるか想像している様子が頻繁に描かれた。 ワンダーウーマンの名前は『エンパイア』の選ぶ偉大なコミックブックキャラクター20選に挙げられた。彼女はコミックス・バイヤーズ・ガイドのコミックに登場するセクシーな女性100のリストに6位でランク付けされた。2011年5月には、ワンダーウーマンはIGNが選ぶコミックブックヒーローのオールタイム・ベスト100で5番目となった。 ワンダーウーマンへの反応が肯定的であったとは限らない。議論の的となる『無垢への誘惑』で、精神科医のフレデリック・ワーサムは、ワンダーウーマンは強さや独立性のせいでレズビアンになると、批判的な調子で主張した。
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