批評と議論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 03:09 UTC 版)
「トムとジェリーの大冒険」の記事における「批評と議論」の解説
1940、50年代のいくつかのアニメ作品においてトムとジェリーが人間の言葉で交わす場面は存在したものの、本作は普段言葉をしゃべらないトムとジェリーが対話をしている点に対して極めて否定的な批評を受けた。 雑誌バラエティの ジョゼフ・マクブライドはこう述べている。「トムとジェリーのおしゃべりは、『アンナ・クリスティ』の「ガルボがしゃべる!」という惹句に匹敵するものとして映画の歴史に名を刻むことはないだろう」。ロサンゼルスタイムズのチャールズ・ソロモンは映画の曲を批判し、またフィル・ロマンを演出について酷評した。ワシントンポストのハル・ヒンソンは猫とネズミの間の会話に苦言を呈し、声がトムとジェリーのキャラクターに適していないと言った。 また、ヒンソンは「ミュージカルの曲が過度に快活で陽気すぎるので忘れられやすい」とも言っている。ジーン・シスケルとロジャー・イーバートはSiskel & Ebertという番組でこの映画に二つ星を与え、アニメーション、見かけと元のアニメから引き継いだ正確な芸術的デザインを賞賛した。その一方で二人はトムとジェリーが会話をすること、昔の漫画に比べてドタバタ喜劇が少ないこと、そして物語がつまらないことはよくないとし、さらにはトムやジェリーよりもロビンがより目立ってしまっていたことにまで言及した。 しかし、ニューヨーク・タイムズのヴィンセント・キャンビーは肯定的な見解をこの映画に寄せている。キャンビーはヘンリー・マンシーニの映画音楽とミュージカルの曲目をほめている。キャンビーは後にこう言い続けている。「トムとジェリーの大冒険のキャラクターは魅力的だ」。2015年の4月の映画レビューをまとめているサイトであるRotten Tomatoes における11件の批評に基づくと批評家の18%が肯定的な見解を示している。
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