三冠 (野球)
(打撃三冠 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/03 23:56 UTC 版)
野球における三冠(さんかん、英語:Triple Crown)とは、打者の場合、日本プロ野球(NPB)およびメジャーリーグベースボール(MLB)において1シーズンに1人の打者が首位打者・本塁打王・打点王の3つのタイトルを獲得することである[1][2]。打者の選手が三冠を達成した場合は「三冠王」と呼びNPB、MLBともに表彰される[3]。
注釈
- ^ 例えば、1999年の記事において、1990年に野茂英雄が投手部門のタイトルを独占したことが書かれた際も、奪三振を入れずに勝率を入れた形で投手三冠とされている(毎日新聞1999年10月15日大阪夕刊)。
- ^ この年の158四球・45敬遠・出塁率.532・OPS1.293は日本記録
- ^ 王貞治は中華民国籍だが日本の学校を卒業したため野球協約により日本人選手扱い。
- ^ 打点は下記の村上と並ぶNPB左打者記録
- ^ この年の長打率.763はパ・リーグ記録
- ^ この年の長打率.777は歴代2位・NPB左打者記録
- ^ 三冠王になりながらMVPを逃したのは、下記の落合と共に史上初
- ^ 本塁打は歴代2位・左打者記録
- ^ 本塁打はトップに3本差であり、この年の本塁打王は小久保裕紀(ダイエー)。
- ^ この年の19完封はNPBタイ記録
- ^ 2022年現在唯一、投手三冠ながらベストナインを逃している(この年は優勝した西鉄の西村貞朗が受賞)
- ^ この年の防御率1.30はNPB左投手記録
- ^ この年の404イニングはパ・リーグ記録
- ^ この年の429.1イニングはセ・リーグ記録
- ^ 勝利数・奪三振・完封・無四球試合はNPB新人記録
- ^ この年の30完投はパ・リーグ記録
- ^ 左投手の投手四冠は2022年現在唯一、左投手の投手三冠も2022年現在最後
- ^ 投手四冠に限定すると、14例中MVP9例
- ^ スタルヒンが達成した1938年秋はチームメイトの中島治康が三冠王、MVPを獲得
- ^ 例として、1985年6月1日の阪神対中日9回戦(ナゴヤ球場)や10月20日の阪神対中日26回戦(甲子園)で直接対決をしている。バースが当時のシーズン本塁打記録歴代2位となる54号本塁打を打ったのは10月20日の試合で小松から打ったものである。
- ^ セ・パ交流戦で山本がヤクルト戦に登板しなかったため、村上と山本の両三冠王がシーズン中に直接対決をする機会は無かったが、同年のオールスターでは第2戦で対戦している。
- ^ この直接対決は、2022年現在唯一の三冠王同士としての直接対決である。
- ^ 「球聖・タイ・カップ(当時の表記法)自伝」の冒頭に掲げられているタイ・カッブの通算成績でも、最初の2シーズン分(1905年・1906年)は加算されていない。
- ^ このため、伊東は「今日でいう『三冠王』を初めて達成したのは、1922年のロジャース・ホーンスビーとなる」と記している。
- ^ 伊東によると、三冠王となった1909年シーズンのタイ・カッブの本塁打はすべて「ランニング・ホームラン」であったという。
- ^ 実際に古いボックス・スコアに記載されている打撃成績は、打数・得点・安打・打率のみである。その他は注釈として、個々の長打や塁打数、盗塁などが別枠に書かれていた。
- ^ ただし、2001年発刊の『メジャーリーグ100年「記録の達人」』(ベースボール・マガジン社 ISBN 4-583-61167-6)でのタイ・カッブの項目には、『1909年に打率.377、本塁打9、打点107で三冠王になっても、その価値は認めなかったはずである。当時は三冠王と言えば、安打数、打点、打率が1位である選手を指し、カッブは07年、08年、09年、11年にその3部門でトップに立っている。安打数に代わって本塁打が三冠王の要素になったのは1910年代初頭……(省略)』と記されており、文献や資料によって意見が異なっている。カッブの自伝では「1900年代初期」の三冠王の定義は打率・打点・得点となっており、カッブ本人は生前に当時の三冠王について打率・安打・打点であったと述べている(カッブは現役が長かったため、具体的にいつの年かは不明)。また、「ベーブ・ルースが1920年に54本塁打を放つ頃までは、本塁打はあまり重要視されていなかった」という点については、すべて共通している。
参照
- ^ 三冠王 - 日本野球機構
- ^ Triple Crown Winners: Batting - MLB.com(メジャーリーグベースボール公式サイト)
- ^ 各記録達成者一覧
- ^ Triple Crown Winners: Pitching - MLB.com
- ^ 朝日新聞1968年10月1日朝刊13頁
- ^ 読売新聞1997年7月22日大阪夕刊
- ^ 毎日新聞2003年10月13日朝刊25頁
- ^ a b c d e 中川淳一、「ことばオンライン 『三冠王』定着の陰に伝説の強打者 」- 日本経済新聞、2011年10月18日、2017年5月18日閲覧。
- ^ “交流戦でOB対決 DeNA・斎藤コーチVS鷹OB・松中信彦氏が真剣勝負”. デイリースポーツ online (2022年5月24日). 2022年6月24日閲覧。
- ^ “野球殿堂入りのバース氏「優勝してくれる」岡田阪神の今季優勝を断言 来日も約束”. デイリースポーツ online (株式会社デイリースポーツ). (2023年1月13日) 2023年1月13日閲覧。
- ^ 宇佐美徹也『プロ野球記録大鑑』888頁
- ^ 宇佐美徹也『プロ野球記録大鑑』888頁、『プロ野球データブック'84』(宇佐美徹也著、講談社文庫、1984年)p.421
- ^ 12連勝オリックス山本由伸、史上7人しかいない投手5冠の可能性
- ^ “「余裕で通用」“投手5冠”・山本由伸のメジャーでの活躍にダルビッシュ有も太鼓判!能力的には「全部すごい」”. THE DIGEST (2021年11月1日). 2021年11月7日閲覧。
- ^ https://npb.jp/award/2006/voting_mvp.html
- 1 三冠 (野球)とは
- 2 三冠 (野球)の概要
- 3 KBO
- 4 参考文献
- 打撃三冠のページへのリンク