戦士としてのヒュンケル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 05:04 UTC 版)
「ヒュンケル」の記事における「戦士としてのヒュンケル」の解説
武器は当初、軍団長時代にバーンより賜った「鎧の魔剣」を振るっていたが、バランとの戦いで失われ、それ以後はバラン戦直前に戦い通じ合った戦友である陸戦騎ラーハルトより託された「鎧の魔槍」を振るうようになる。本来は槍は素人であるため、バラン戦後にアバン流槍殺法の修行に励み、戦いを経てこれをマスターするに至る。剣の実力はロン・ベルクも「剣を使えば俺に劣らない」と一目置くほどで、アバン流槍殺法マスター後も剣の方が強いと見られていた。しかし、ダイの回想の中ではロン・ベルクとの修行中に魔槍を使いこなせるようになったことが語られている。なお、虚空閃を会得したことでアバンストラッシュを完璧に使えるようになったはずだが、作中は槍を使用した完全版のアバンストラッシュを使うことはなかった。その理由は先述のとおり、アバンストラッシュを継ぐのは正当なアバンの後継者たるダイであって、自分には重いと考え戒めているからである。 アバンに師事することによって「光の闘気」を身につけ、その後ミストバーンに師事することによって暗黒闘気の使い方を教わったことから、体内に光の闘気と暗黒闘気を合わせ持つ異色の戦士となる。ダイたちの仲間に加わった彼の暗黒闘気は、光の闘気ばかりを用いて戦うようになったせいで弱くなり、善と悪の闘技を半端にかじった野良犬になり下がったとミストバーンは罵倒した。しかし、ヒュンケルの操る暗黒闘気と光の闘気の強さは、実は両者を自分自身の中で対立させ反発させ合うことによる強さであった。それに気付いたヒュンケルは、ミストバーンの強大な暗黒闘気をあえてその身に取り込むことで、自らの光の闘気を爆発的に強力なものへ昇華させた。 ヒュンケルの魂の力は「闘志」であり(その魂の力でアバンのしるしは紫に輝く)、その命すら超える力により何度も死の淵から復活している。不死騎団の団長に相応しく「不死身」とすら呼ばれ、作中でも敵味方問わず多くの人物からその不死身の生命力と不屈の闘志は恐れられている。ダイの父・バランを庇って重傷を負った際にはバランから二度と戦えまいと告げられていたにもかかわらず僅かな休息を経て戦列に復帰している。ヒュンケルにとっては自分の命すら武器の一つにすぎない。アバンやダイ、さらにはパプニカ等の人々に剣を向けた彼は、常にその罪悪感に苛まれ恐怖しており、生死をかけた闘いの中で感じる痛みや流す血だけがその罪の償いにつながると信じている。そのためヒュンケルの闘志には、どんな説明も妨害も受け付けない強固な信念がこもっており、鎧の魔槍をエイミに隠された際には満身創痍の身でありながら、丸腰で戦場に赴こうとした。最終決戦時の金属生命体との戦いにおいても、HP(ヒットポイント)が1しか残っておらず、刃物にかすっただけでも死ぬような状態(王・マキシマムのスキャン結果)でオリハルコン軍団の大半を倒す。この戦いで歩くことは出来ても二度と戦闘はできない程の傷を体に負ったものの、その後もアバンの使徒としての使命を忘れず、もう一人の師であるミストバーンに肉体を乗っ取られそうになった際は、武器を用いず魂に蓄積させておいた光の闘気による精神力で打ち払い、止めを刺すことが出来た。
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