成人向け映像作品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 13:56 UTC 版)
「近親相姦ポルノ」も参照 熟女を扱ったアダルトビデオにおいては、継母と継息子の性的関係を題材にしたものも少なからずあるが、酒井順子は『源氏物語』においては光源氏とその継母あるいはそれに相当する関係の女性である藤壺の性的関係が描かれることと比較して、人間の感性というものは千年が経過しても変わらないものだと論じている。藤木TDCによれば、かつては実の母親と息子の性関係を描きたくても、日本ビデオ倫理協会の都合でそのような表現ができなかったため、致し方なく実母という設定を継母に変えていた場合があったという。また、そもそもこういった母親を扱った作品が商業的に成功を収めたのは、日本では男性が中性的になってきているからという見方が正しいような気がすると藤木TDCは語っている。森林原人は、かつて男優を始めて4年ぐらい経ったころに、好きな女性ができたことでインポテンツ気味になり男優を辞めたのだが、その際最近の若者はちゃんとした絡みができないので母親役に対する息子役がいなくなって監督達が困るので、嫌な現場には出なくてもいいから続けるべきと男優仲間に慰留され、交際相手からも必要とされている人がこれだけいるんだからということで引き止められ復帰したという。湯山玲子は、自分と同世代の女性の息子たちがセックスにいい印象を持っていないのは、インターネットにアダルト映像が氾濫したためと、息子がまるで母親の恋人のようになってしまったための二つの要素が重なり合ったためではないかと論じた 西澤哲は、アダルトビデオを視聴しているうちに父方の叔父に性的虐待をされたことを思い出したという女性の逸話を紹介する。永沢光雄が行ったインタビューの中には、養父と養娘の性関係を題材にした内田春菊の小説『ファザーファッカー』について、読んでみて興味深かったものの自分と重ねあわせて嫌な気分にもなったと語るAV女優の話もある。代々木忠の回想によれば、アダルトビデオの面接で親あるいは身近にいる大人に性的虐待や暴力を受けたという女性が増えたのは団塊ジュニア世代からだったという。代々木忠は、退行催眠を性的なトラウマを持つ女性にかけた上で、安心できる環境下において父親役の男優と性行為をさせてみたりしたこともあったという。代々木忠が催眠術で父親による性的虐待のトラウマを上書きするという話について、父親役を務めたという森林原人は正直演技なんじゃないかと疑ってしまうところもあるとしつつも、演技の学習をしていなのにあのような行動が可能かというと難しいんじゃないかと思ってしまうという。 アケミンの『うちの娘はAV女優です』(2017年)には、小学6年のときに父親に膣内射精をされたことがあるのだが、近親相姦を扱った作品に出るまでそのことを近親相姦だと思ったことはなかったという女性の話が載せられている。アケミンは、この父と娘の性的行為の話についてはウェブサイトで連載したときは虐待なのではないかと反応されたとしつつも、当事者がそのことを不幸だと思っていないということは重視されるべきだと主張している。
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