思考内容の障害とは? わかりやすく解説

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思考内容の障害(妄想)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 01:09 UTC 版)

統合失調症」の記事における「思考内容の障害(妄想)」の解説

妄想 (Delusions) とは、客観的に見て物理的にありえないことを事実だと完全に信じていること。以下のように分類される被害妄想:「近所の住民嫌がらせをされる」「通行人すれ違いざまに自分悪口を言う」「自分体臭他人悪臭だと感じている」などと思い込む。 関係妄想周囲出来事全て自分に関係付けて考える。「あれは悪意の仄(ほの)めかしだ」「自分がある行動をするたびに他人攻撃をしてくる」などと思い込む。 注察妄想:常に誰か見張られていると思い込む。「近隣住民が常に自分見張っている」「盗聴器盗聴されている」「思考盗聴されている」「カメラ監視されている」などと思い込む。 追跡妄想誰か追われていると思い込む。 微小妄想自分実際より低く評価し劣っている思い込む。 心気妄想:重い体の病気かかっていると思い込む。 罪業妄想過去大きな罪を犯した思い込む。 貧困妄想経済的に困っている思い込む。 誇大妄想自分実際の状態よりも、遥かに裕福だ偉大だ、などと思い込む。 宗教妄想自分は神だ、などと思い込む。 嫉妬妄想配偶者恋人不貞行っていると思い込む。 恋愛妄想異性愛されていると思い込む。仕事接す相手自分の元を訪れクライアントなど)が、好意持っている思い込む場合もある。 血統妄想自分貴人隠し子だ、などと思い込む。 家族否認妄想自分の家族は本当家族ではないと思い込む。 被毒妄想飲食物に毒が入っていると思い込む。 物理的影響妄想ビーム光線攻撃されている、などと思いこむ妄想気分周りで、何かただ事でないことが起きている感じがする、などと思いこむ世界全体的に不吉であった悪意満ちているなどと感じる。 世界没落体験妄想気分一つで、世界が今にも破滅するような感じがする、などと思いこむ一人統合失調症患者においてこれら全て見られることはまれで、1種類から数種類妄想見られることが多い。これらの妄想症状は突発的に起こることもあれば、数週間をかけて形成されていくこともある。 関連語妄想着想妄想思いつくこと)、妄想知覚知覚入力を、自らの妄想合わせた文脈認知すること)がある。また、妄想質的に似ているが、程度軽く患者自身もその非合理性にわずかに気づいているものを「 - 念慮」という。 統合失調症以外の疾患伴って妄想みられることもある。クレペリン双極性障害躁うつ病)の特徴として迫害妄想をあげており、双極性障害でないことが診断に重要である。

※この「思考内容の障害(妄想)」の解説は、「統合失調症」の解説の一部です。
「思考内容の障害(妄想)」を含む「統合失調症」の記事については、「統合失調症」の概要を参照ください。

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