形を変えた抗議活動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 08:46 UTC 版)
「2019年-2020年香港民主化デモ」の記事における「形を変えた抗議活動」の解説
2020年2月3日から新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)への感染が拡大している香港では、医療従事者がストライキを行い、中国本土と香港の境界を完全に封鎖する事を要求している。このストライキは事実上、2019年から継続する一連のデモの続きであるとされ、5日間続いた。同日、林鄭月娥行政長官は緊急記者会見で、2月4日0時より香港国際空港、深圳湾口岸、港珠澳大橋を除き、中国本土との出入境検査場を閉鎖すると発表した。 2020年2月4日、医療従事者による中国本土との境界の封鎖を求めるストライキが2日目を迎えた。同日時点で15人の感染が確認されている香港で新型コロナウイルス感染症による初の死者が発生した。 2020年2月25日、香港民意研究所が発表した世論調査によると、林鄭月娥行政長官の支持率は9%と初めて一桁になり、香港返還以降行政長官の支持率としては過去最低となった。一連の民主化デモへの対応の他に、ここ最近の新型コロナウイルス対応への不満が不支持拡大の要因と見られている。 2020年2月28日、香港警察は昨年8月31日に行われた無許可の大規模デモなど違法な集会に参加した容疑で、蘋果日報創業者の黎智英ら複数の民主派を逮捕した。 2020年2月29日、太子駅で8月31日に発生した香港警察によるデモ隊、市民への無差別暴行から半年となる抗議デモが行われ、現場となった太子駅では市民が献花に訪れる一方で、デモ隊が道路に障害物を設置したり、放火するなど各地で衝突が発生し、警察発表で15歳から54歳までの男女115名を逮捕した。こうした中、非建制派団体の一つ、香港民間集会団隊は新型コロナウイルスの感染拡大を背景にオンライン上で抗議集会を開いた。また、同様の理由で2020年3月20日に世界で同時発売した任天堂のゲーム「あつまれ どうぶつの森」に活動拠点を移した上で抗議活動を継続している活動家も報じられている。
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