当用漢字再検討の動きとは? わかりやすく解説

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当用漢字再検討の動き

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 03:19 UTC 版)

当用漢字」の記事における「当用漢字再検討の動き」の解説

1951年昭和26年)、当用漢字以外で人名使用することのできる漢字として、人名用漢字別表92字が示された。1976年昭和51年)には人名用漢字追加表により28字が加えられた。 1954年昭和29年3月国語審議会は「将来当用漢字表補正決定するさいの基本的な資料」として「当用漢字表審議報告」をまとめた。新聞界要望を基に、28字を入れ替えるなどの内容であった文芸界や教育界法曹界反対により正式な答申内閣告示には至らず公用文教科書などの漢字使用には影響しなかった。新聞界は「当用漢字表補正案」と呼び運用通じて当用漢字表見直し検討材料にするとして、同年4月から全面的に採用し漢字使用よりどころとした(当用漢字時代における新聞漢字使用方針については新聞常用漢字表#当用漢字時代参照)。 1970年昭和45年)、公害病水俣病救済運動当用漢字表にない「怨」という漢字白く染め抜いた黒い幟旗現れマスコミもこれを報じた円満字二郎によれば、「朝日新聞戦後見出しデータベース」に収録され見出し使用例当用漢字実施から水俣病社会問題化までの間の2例のみだが、これ以降「怨」の字がマスコミでも頻繁に用いられるようになった次第固有名詞以外でも当用漢字縛られない漢字使用広がり見せた1966年昭和41年)の中村梅吉文相発言詳細国語審議会#方針転換参照)により、漢字全廃ではなく漢字仮名交じり文前提」として、まず音訓大幅に改定される1973年昭和48年)に当用漢字改定音訓表が内閣により告示された。これは既存音訓表に357音訓追加し新たに当て字熟字訓のうち日常生活高頻度使用される106語を「付表」としてまとめたものである。この時点それまで制限的な色合い大幅に緩和された。 1981年昭和56年)、当用漢字を基にしつつ緩やかな目安」である常用漢字表内閣から告示され当用漢字表廃止された。

※この「当用漢字再検討の動き」の解説は、「当用漢字」の解説の一部です。
「当用漢字再検討の動き」を含む「当用漢字」の記事については、「当用漢字」の概要を参照ください。

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