建立と内装
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 02:29 UTC 版)
大阪市西区を中心にオフィスビル、賃貸マンション、ビジネスホテルなどの経営で財を成したオクウチグループの創業者の奥内豊吉が私財を投じ、出身地である淡路島に1982年に建立したものである。100メートルの巨大な観音菩薩像が施設の中心となっているほか、敷地内には十重之塔(高さ約40メートル)、五百羅漢像、「自由の女神像」のレプリカ、蒸気機関車D51 828も置かれていた。 観音像の台座部分の1階は「豊清山平和観音寺」として本尊が祀られ宗教施設の様相を呈している(ただし上記の通り宗教法人の認可は得ていない)が、上階ならびに地階のほとんどは奥内の個人コレクションからなる博物館である。 また、観音像の首の下付近には大阪の街並みや大阪湾を一望する展望台が設けられているが、強風の日などはこの場に立つと大きく揺れるありさまであった。この展望台がむち打ち症治療用のギプスを連想させることから「むち打ち観音」の異名を持つ。内部4階にはかつて海の見える展望レストランも存在したが、経営が悪化すると休業となった。 観光客誘致目的で建立された当初は、多い日には2000人の来客を集め周囲にも波及効果があったものの、この異様な展示内容が一部好事家らにマニア受けしたのみで、一般観光客や観光業界・地元からは異端視されており、管理の杜撰さも手伝って顧みられることはなくなっていった。
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