庵唄と若連中
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庵唄は江戸時代の端唄を元とし現在数十曲が伝承されており、城端の先人達が江戸から持ち帰った端唄や替え歌、小唄調なども採り入れながら江戸の粋な文化に浸ったという遊び心あふれる文化が、現在まで継承されているものである。囃子には横笛、三味線、太鼓が用いられる。また庵唄・囃子を受け持つ若衆を若連中といい各町内ごとに会(連)名があり、毎年寒稽古、本稽古をへて祭礼当日紋付袴姿の若連中が、庵屋台の中で庵唄や曳山囃子を奏でる。 主な庵唄 薄墨・玉川・辰巳・夏は蛍・重ね扇・宇治茶・川竹・忍ぶ恋路・松風・夕暮・五月雨・萩桔梗・槍さび・宝ほの・花筏・鶴の声・草の葉に・我がもの・橘・書き送る・秋草・雪巴・手鏡に・筆のかさ・一聲・空ほの・打水・海晏寺・ほととぎす・沖の瀬に・浅くとも・秋草・春惜む など 庵唄は毎年各町が一曲ずつ選曲する。 囃子には本囃子・まわりあい(間奏曲で各町で違う)・休み囃子がある。 若連中は青年男子のみで20〜30代が中心であり数えで45歳ぐらいまでである。その後は世話役などに回る。 2015年(平成27年)4月には、南砺市の各祭礼で庵屋台を持ち、庵唄を継承している4団体が集まり、地方、謡い手の技術向上・育成、継承保存を目的に、「南砺市庵唄伝承保存活動協議会」を立ち上げた。また南砺市も支援のため補助金を交付する。 所属する祭礼団体 : 城端神明宮春季祭礼〔城端曳山祭〕(城端)、宇佐八幡宮春季祭礼(福光)、よいやさ祭り(井波)、福野神明社春季祭礼本祭〔福野夜高祭〕(福野)
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