帰還運用
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2019年11月13日 、帰還運用開始。リュウグウからの離脱開始を確認。 2019年11月19日、遠ざかりゆくリュウグウの撮影を終了し、イオンエンジンを運用するための姿勢変更を行った。 2019年11月20日、イオンエンジンの試験運転を開始。 2019年12月3日、イオンエンジン巡航運転を開始。 2019年12月14日、運転するイオンスラスタを3基から2基に切り替えた。 2019年12月16日、JAXAが建設中の長野県美笹局の54 mアンテナが、はやぶさ2のX帯の電波受信に成功。 2020年2月5日、軌道の精密測定を行うため、イオンエンジンをいったん停止。 2020年2月18日、軌道が決定し、微調整(トリム運転)を開始。 2020年2月20日、第1期イオンエンジン運転終了。 2020年4月8日、JAXAが建設中の長野県美笹局で、後述のKa帯の電波受信に成功。 2020年5月13日、第2期イオンエンジン運転開始。イオンスラスタは当初1基を使用し、8月から2基同時使用に変更する旨を発表した。 2020年8月19日、オーストラリア政府から8月6日付でウーメラ立入制限区域(ウーメラ試験場)への着陸許可が下りたことをJAXAが発表。 2020年8月28日、第2期イオンエンジン運転を終了し、その後、精密な軌道測定を開始。 2020年9月15日、軌道測定結果をもとに、TCM-0(イオンエンジンによる軌道修正)開始。 2020年9月17日、約30時間に及んだTCM-0を終了し、これをもって地球帰還までに行うイオンエンジンの運用は完遂となった。 2020年10月5日、長野県美笹局からはやぶさ2へ向けたX帯の電波送信試験に成功。 2020年10月22日、TCM-1(軌道微調整)。以降帰還までは化学エンジン使用。 2020年11月12日、TCM-2(軌道微調整)。 2020年11月20日、国立天文台ハワイ観測所すばる望遠鏡が、地球から約580万 kmの距離に位置していた、はやぶさ2の光学観測に成功した。 2020年11月25日、オーストラリア当局よりウーメラへの軌道遷移の許可。 2020年11月26日、TCM-3(ウーメラへ向けた軌道変更)。 2020年12月1日、TCM-4(軌道微調整)。 2020年12月5日14時30分 (JST) 頃、カプセルの分離に成功。 14時56分、TCM-5のための姿勢変更を開始。 15時30分 - 16時30分 (JST)、30分おきに3回に分けてTCM-5(地球圏離脱軌道変更)を実施。 2020年12月6日2時28分 - 2時29分 (JST) 頃、カプセルが大気圏に再突入し、本体は姿勢を変えて2時30分頃までカプセル再突入の様子を撮影。大気圏突入時刻は、2時28分27秒 (JST) 。 2時31分 - 2時33分 (JST) 頃、パラシュート展開。 2時47分 - 2時57分 (JST) 頃、回収カプセルが地球に着地。 4時47分 (JST) 頃、オーストラリアのJAXA研究チームがヘリコプターで探索し、南部ウーメラ地区の砂漠でカプセルを発見。 7時32分 (JST) 頃、回収完了。
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