左道タントライニシエーション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 06:14 UTC 版)
「オウム真理教の修行」の記事における「左道タントライニシエーション」の解説
麻原と性行為するイニシエーション。タントラ左道ともいう。当然の事ながら妙齢の女性限定である。麻原に体をベタベタ触られつつ強姦されたと訴える女性もいる。イニシエーションかと思ったら、服を脱がされキスをされたり体をベタベタ触られたり、強姦されたりしたという。証言者曰く、「若い女の子はずいぶんやられています」。未成年の女性信者も杉並の麻原のマンションでセックスを要求され、「生理だから」と言うと、「分かった、分かった」と言いながらも「妊娠しないからいいじゃないか」と言って断れなかったという 麻原の子を妊娠した石井久子も、麻原と性行しないと最終解脱できないと言われたと述べている。また麻原は転輪聖王は多くの妻を持つと述べていた このほか、ダーキニーと呼ばれた愛人たちも多数いた。1993年に上九一色村道場でダーキニー(女神)修行が開始され、麻原は男女が抱き合う仏画を見せて女性信徒にこの男性を麻原だと思って瞑想せよと指示し、多くの女性信徒は自然と性的関係を持っていった。タントラのイニシエーションを目撃した幹部の村井秀夫は「マイッた。尊師の部屋に入ったら真っ最中で、もう目の当てようがなかったくらいだった。あそこまで行くと私にはキツすぎるよ」「尊師の部屋にダーキニーが10人くらいいて、皆、裸だった」と信者に語っている。また松本サリン事件の前後には第2サティアンの麻原の部屋で同様に10人程のダーキニーが集められ、その1-2時間後にダーキニーの一人が裸で奇声を上げながら部屋から飛び出して行ったのを目撃した村井が「あれを使っていたな」とつぶやいており、これはLSDを指すのではないかと信者は語っている 「バグワン・シュリ・ラジニーシ#タントラとセクシャリティ」も参照 インドの瞑想家バグワン・シュリ・ラジニーシもセックスを通じて超意識へ至る道を説いており、麻原にも影響を与えた。宗教学者の中沢新一は麻原を「現代日本にもラジニーシのようなタイプのラジカルな宗教家が、はじめて出現することになった」と『週刊プレイボーイ』1995年5月30日号で称賛した。地下鉄サリン事件が起こって5月16日に麻原が逮捕された直後の発言であり、それ以前にもオウムを称賛することを繰り返した中沢をジャーナリストの松井清人は罪深いと批判している。
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