左近桜の継承
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/18 02:49 UTC 版)
歴史的に左近桜は樹勢が衰えたり枯れるたびに植え替えられてきており、種子や取り木や株分けで増殖されてきた。2018年(平成30年)時点での当代の左近桜(1998年 - )は一木中に花弁を5枚もつ花と6-7枚の持つ花が混在し、ヤマザクラの特徴とオオシマザクラの特徴を併せ持ち、純粋なヤマザクラではなく数世代前の先祖の1つにオオシマザクラがいたと考えられている。当代の左近桜は2018年(平成30年)時点で他に増殖したクローンがない単一の木である一方で、当代の左近桜が枯れた場合に備えて京都御所に植えられている次代の左近桜には、同一のクローンが「左近桜」として桂離宮、新宿御苑、国立遺伝学研究所に存在する。これらは先々代(1855年(安政年間) - 1929年(昭和4年))か、先代(1930年(昭和5年) - 1997年(平成9年))の左近桜からクローン増殖された桜と考えられ、当代の左近桜のみ別系統で増殖された桜であると判明している。栽培品種のタカサゴ(高砂)の別名が南殿であるため、過去の左近桜と関係があった可能性が提起されている。
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