左遷との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 16:15 UTC 版)
律令制においては、罪を犯した官人を左遷する事が行われる。有名な例としては右大臣から大宰権帥に左遷された菅原道真や、藤原道長との権力争い(長徳の変)で敗れた藤原伊周(内大臣→大宰権帥)・藤原隆家(中納言→出雲権守)兄弟等が挙げられる。こうした例に対しても一般には「流された/流罪にされた」という表現をされる事が多いが、実際には幽閉状態とはいえ、左遷の場合には俸禄が与えられ恩赦による帰還もあり得る為に実態は流罪でも法的にはあくまでも左遷であって流罪ではない。なお、伊周・隆家は後に赦免されている(隆家は後年、病を得て大宰権帥となり刀伊の入寇を撃退している)。ただし、道真のケースは無給であったため最終的には窮死に追い込まれたとされ、実質は流刑であるともいえる。
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