島鉄高速船(事業廃止)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 16:31 UTC 版)
以下は、最終運航日の2015年3月31日時点の状況である。 航路 島原港(長崎県島原市) - 三池港(福岡県大牟田市)便数は1日4往復、所要時間は50分。 船舶 島鉄1号(19t、定員76名、1998年就航、三保造船所〈大阪府〉建造) 島鉄2号(19t、定員66名、1997年就航。チャーターに対応) 西鉄福岡(天神)駅から島原を西鉄天神大牟田線の特急列車と西鉄バス大牟田(連絡バス)を介して約2時間20分で結ぶルートを形成し、福岡市と島原半島を結ぶ最速交通手段となっていた。島原港でも高速船の時刻に合わせ雲仙方面へのバスに連絡するなど、島原半島各地とのネットワークも形成していた。 西鉄電車・バスと高速船の乗車船券が1枚となった連絡乗車券を福岡側(西鉄主要駅)・島原側双方で発売していた。また福岡側では往復割引と島原半島内フリーおよび施設割引をセットした「湧くわく島原観光きっぷ」を、島原側では往復割引乗車券と福岡市内の宿泊施設がセットになったパックプランを発売していた。 戦後長らく島原観光汽船が運航していたが、1997年に休止となり、同年8月より島原鉄道が引き継いで運航を開始した。 年間利用客は2001年度に73,800人を数えたものの、燃料費の高騰や政府の高速道路料金割引政策等の影響で乗客は減少し2010年度より赤字に転落。2013年度の利用客は38,000人と最盛期の約半分にまで減少し、2014年度には28,600人となる見通しであった。 2015年1月、船舶と従業員ごと長崎市のやまさ海運への事業譲渡を発表。同年3月31日をもって島原鉄道による運航を終了し、「高速船三池島原ライン」に名称を変更し、翌日の4月1日から「やまさ海運」による運航が開始された。
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