東武100形電車 (軌道)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/30 16:55 UTC 版)
東武100形電車(とうぶ100がたでんしゃ)は、かつて東武鉄道が日光軌道線向けとして1953年に10両を新造した路面電車車両である。1968年2月の日光軌道線廃止まで同線で運行された後、10両全車が岡山電気軌道へ譲渡され、岡軌3000形電車(おかき3000がたでんしゃ)として10年以上にわたって同社の主力車両として重用された。
注釈
- ^ テ3・5・7・8が該当する。
- ^ 別府大分13→テ20が該当。
- ^ ハ6→ハ50およびハ16→ハ56の2両が該当。
- ^ 特急は1列車2両編成で定員が112名で、しかもピーク時には補助椅子も併用されたため、4両編成で運転される行楽シーズンには電動車+付随車の編成を3列車続行で運転してようやく特急の乗客全員を輸送できるような状況であった。また、より輸送力の大きな国鉄線の列車も接続していたため、日光軌道線では行楽シーズンには在籍車を総動員してようやく輸送需要を満たしており、それでも輸送力は不足気味であった。
- ^ 但し、100形では通常の木枠を用いていた前面窓について、当時の流行に従いHゴム支持とされるという設計変更があった。
- ^ 端子電圧600V時1時間定格出力45kW、87A、定格回転数900rpm。
- ^ 本来の開発元はデッカー社(Dick Kerr Works,Preston, Lancs.)で、日本に輸入されたDBI-Kシリーズの初期モデルには、美しい花の浮き彫りで飾られた、同社のロゴ入り鏡板が取り付けられていたことで知られている。
- ^ 床下に搭載。
- ^ 東武鉄道での社内形式はT-52、住友金属工業社内での製造ロット番号はH2193。
- ^ 3003・3005の2両は1969年3月以降就役を開始した。
- ^ この改造により全高は4,285mmとなった。
- ^ 常時2両から5両が指定されていた。
- ^ 3007の運行ダイヤで運転していた。2021年の運行は1011「MOMO2」が使用されている。
- ^ 前面方向幕は「チロリン村」の表示となっていたが、日光駅前移転後は前後がそれぞれ「日光駅」「馬返」の表示になった。
出典
- ^ a b c 「岡山電気軌道3007号「KURO」登場」『RAIL FAN』第51巻第12号、鉄道友の会、2004年12月号、17頁。
- ^ “「おしゃれ電車」無償で譲ります…岡山電気軌道”. 読売新聞. (2012年5月4日)
- ^ “日光の路面電車45年ぶり古里へ 岡山からチロリン村に”. デイリースポーツ. (2012年6月24日)
- ^ “【旧岡山電気軌道】3010号車が「日光霧降高原チロリン村」に保存”. 鉄道ホビダス. (2013年5月7日)
- ^ “岡電3010号が「日光霧降高原チロリン村」へ”. 鉄道ファン. railf.jp. (2013年4月24日)
- ^ “もと日光軌道線100形109号車が東武日光駅前へ”. 鉄道ファン. railf.jp. (2020年3月19日)
- ^ “東武日光駅前広場へ移設された,もと日光軌道線100形109号車の展示が始まる”. 鉄道ファン. railf.jp. (2020年3月31日)
- 1 東武100形電車 (軌道)とは
- 2 東武100形電車 (軌道)の概要
- 3 主要機器
- 4 運用
- 5 参考文献
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