少年よ、大志を抱け この老人の如くとは? わかりやすく解説

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少年よ、大志を抱け この老人の如く

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 10:21 UTC 版)

ウィリアム・スミス・クラーク」の記事における「少年よ、大志を抱け この老人の如く」の解説

札幌農学校1期生との別れの際に、北海道札幌郡月寒村島松駅逓所(現在の北広島市島松)でクラーク発したとされるクラーク言葉が、よく知られている。それは「Boys, be ambitious少年よ、大志を抱け)」として知られていた。しかし、この文言は、クラーク離日後しばらくは記録したものがなく、後世の創作よるものだと考えられ時代があった。1期生大島正健(後の甲府中学校(現甲府第一高等学校)の学校長)による離別描いた漢詩に、「青年奮起功名」とあることから、これを逆翻訳したものとも言われた。 しかし、大島札幌農学校創立15周年記念式典行った講演内容を、安東三郎記録安東当時札幌にいた他の1期生確認の上、この英文クラーク言葉として、1894年ごろに同窓会誌『恵13号発表していたことが判明した安東によれば全文は「Boys, be ambitious like this old man」であり、これは「この老人(=私)のように、あなたたち若い人野心的であれ」という意味になる(ただし『恵』には「Boys, be ambitions like this old man」と印刷されているが、「n」は「u」の誤植倒置思われる)。安東発表の後、大島自身内村鑑三編集雑誌 Japan Christian Intelligencer, Vol.1, No.2 でのクラークについての記述で、全く同じ文章使ったことも判明した。また大島は、次のように述べている。 先生かこんで別れがたなの物語ふけっている教え子たち一人一人その顔をのぞき込んで、「どうか一枚葉書でよいから時折消息を頼む。常に祈ることを忘れないように。では愈御別れじゃ、元気に暮らせよ。」といわれて生徒一人々々握手かわすなヒラリと馬背に跨り、"Boys, be ambitious!" と叫ぶなり、長鞭を馬腹にあて、雪泥蹴って疎林のかなたへ姿をかき消された。 — 「クラーク先生とその弟子たち」 この時に他にも「Boys, be ambitious in Christ (God)」と言ったという説もある。また「青年よ、利己のためや はかなき名声求めることの野心を燃やすことなく人間本分をなすべく大望抱け」と述べたという説がある。 クラークアマースト大学在学中からambition, ambitiousという言葉愛用し、かつクラーク人物の形容語として同様の言葉がよく使用されていたことは、近年アメリカ側研究明らかになっており、島松別れ居合わせていたブルックス帰国後もこの惜別言葉について自ら語り否定していないことからも、ambitiousと言う言葉用いたことは間違いないとみられる。 そして他にも「Boys be ambitious! Be ambitious not for money or for selfish aggrandizement,not for that evanescent thing which men call fame. Be ambitious for the attainment of all that a man ought to be.」(少年よ、大志を抱け。しかし金を求め大志であってならない利己心求め大志であってならない名声という浮ついたものを求め大志であってならない人間としてあるべき全ての物を求め大志抱きたまえ)と言われたという説もある。

※この「少年よ、大志を抱け この老人の如く」の解説は、「ウィリアム・スミス・クラーク」の解説の一部です。
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