小国町指定無形民族文化財
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「小国両神社」の記事における「小国町指定無形民族文化財」の解説
宮原祇園社獅子舞 - 指定年月日:1980年(昭和55年)10月22日。 小国両神社の境内社の祇園社で、7月23日から25日に行われる夏祭りで奉納される獅子舞で、悪病退治、魔除けの願いが込められた舞である。江戸時代初期に小国郷に疫病が大流行したおりに、悪病退散の祈願のために祇園神社に奉納したのが始まりとされ、小国町宮原に4つある村の内の上町の住民により伝承されてきた約300年の伝統ある神事芸能であり、現在、宮原祇園社獅子舞保存会により伝承されている。 雌雄の二頭の獅子があり、二人一組で舞い、通常、獅子頭を大人が、尻尾を中学生までの子供が操る。黒塗りの獅子頭に緑の胴幕が雄で、朱の獅子頭に茶の胴幕が雌である。お囃子は、太鼓と笛が使われ、曲目は4種類あり、曲目によっては、1m強の竹の棒の先に、六角形に竹を編み、金紙や五色の紙で飾った唐団扇(とううちわ)が付く。また『かご牡丹』という演目では、「あおき」を紅白の造花で飾った牡丹2本を使う。祭りの前日の夜(「よど」とよばれる)の7時半頃から神社の前で獅子舞が奉納されるが、「カケ」「キリン」「ラン」「キリンの地振り」「キリンの玉ねぶり」「キリンの曲」「相楽」「かご牡丹」の8段の舞の全てが行われる。24日は、朝から神社内にある宮司宅で3段、皿山にある宮司本宅で2段の舞が行われる。その後、雌雄の獅子は別々に、「家払い」・「魔払い」と呼ばれる町内の家々を廻る魔除けを行うが、獅子の頭には御幣が付けられており、廻った家に魔よけのお守りとして配られる。夕方4時半頃、神社で祭りが始まり、「カケ」「キリン」「かご牡丹」の3段の舞が行われ、この間に御輿に御神霊が移され、5時半から獅子を先頭に殿町の御仮屋まで神幸行列が行われ、御仮屋では「カケ」「キリン」「ラン」「キリンの曲」「かご牡丹」の5段が奉納される。25日も朝から各家を廻り「魔払い」が行われ、4時半に御仮屋で「カケ」「キリン」「ラン」の3段を舞った後、還御(かんぎょ)の神幸行列の先導を勤め、神社に帰り、八段の舞が行われる。宮原では祇園の獅子が出ないと夕立が上がらないといわれている。 下城楽 - 指定年月日:1980年(昭和55年)10月22日。詳細は既述。小国両神社、下城若宮神社の秋の例大祭で奉納される。
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