将棋におけるハメ手とは? わかりやすく解説

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将棋におけるハメ手

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/14 08:16 UTC 版)

ハメ手」の記事における「将棋におけるハメ手」の解説

奇襲戦法参照将棋では正攻法ではなく対処が少し気づきにくいトリック戦法や、トリックめいた指し手のことを嵌め手ハメ手)というが、相手が対応できない場合に有利となるが正しく対応をなされる一転して不利になることになる。ハメ手例の代表格早石田鬼殺し4四歩パックマン、特に対振り飛車党用のウキウキ飛車などが知られるこの他横歩取り4五角戦法、横歩を取ったときに、△4一玉と寄るハメ手満載の△4一玉戦法相掛かりでの先手の2四の飛車を△3五歩▲同歩△3六角から△2五歩召し取る蓋歩」、2枚落ち上手の5五歩止め腰掛け銀なども知られる筋違い角戦法一種嵌め手とされる場合もあるが、同戦型ではさらに相筋違い角からの▲7七銀返しなどもある。 △なし ▲なし 有名な手として、初手▲7六歩に対す後手△7四歩がある。これに対し▲5五角飛車取りに出ると、以下△3四歩▲8二角成△同銀▲8八銀と飛車角交換になったときに、△9五角王手防ぎづらい。▲7七銀は△同角右成▲同△同角成の二枚替え、▲4八玉、▲6八飛は△8八角成で銀がタダであるため、こうなるとパックマン戦法のように▲8六飛または▲7七飛と飛車打って受けるしかないAWAKE △ なし 阿久津 ▲ 角第1図は △2八角まで 後手 △ なし 先手 ▲ 角第2図は ▲1七まで 後手 △ なし 先手 ▲ 角第3図は △4八角まで 後手 △ なし 先手 ▲ なし第4図は ▲4九銀まで コンピュータ相手将棋では、2015年東京将棋会館最終戦が行われた将棋プロ棋士とコンピューターソフトによる5対5の団体戦である「電王戦」の第5局で、阿久津主税21手でソフト「AWAKE」に勝利しこの勝利対戦成績3対2と人間勝ち越したが、このときコンピュータ独特の弱点をついた△2八角打たせ呼ばれるハメ手研究されており、この奇襲手に誘導して(第1図)対局開始から1時間経たずに終局したことがある。先手がこのソフト相手有力視された手を指しAWAKE開発者巨瀬亮一投了宣言コンピュータ将棋がこの1手により第2図のようになる予想なされる手順は第1図から▲1六香に△1九角成▲3九金で、成り込んだ馬が動けない。以下▲5八金~▲6九飛~▲3八金~▲1七で、馬がタダ召し取られていく。その間後手から反撃等がなく局面進められるとされ、こうなると後手自分の駒を無条件死なせてしまうことにつながり、この形になると対AWAKE戦では、ほぼ9割先手勝てるとされていた。コンピュータ将棋協会劣勢はっきりするまで長手数がかかる局面誘導する策については、コンピュータが見破りにくいことが以前から知られていたとしているが、本対局前この戦法アマチュアコンピュータ相手使って勝利していた。 第3図から第4図はソフトのAperyの例で、自陣左側に駒を集中させるコンピュータ錯覚し右側に角交換した角を打ち込んでくることがあり、以下▲2八角から4九銀で、第4図のように召し取られてしまう。 後手 △ なし 先手 ▲ 角第5図は △3八角まで 後手 △ なし 先手 ▲ 角第6図は △5八角まで この他に第5図の△3八角打たせる順や第6図の△5八角打たせる順も知られる前者は▲1八角後手の角が詰む。以下△1四歩▲同歩△同香も▲1七歩。後者は▲2七や3八、1六角後手の角が詰む

※この「将棋におけるハメ手」の解説は、「ハメ手」の解説の一部です。
「将棋におけるハメ手」を含む「ハメ手」の記事については、「ハメ手」の概要を参照ください。

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