将棋における休場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/04 15:33 UTC 版)
将棋界では、病気などの理由で対局不能の状態が長期にわたる際に、本人の届出により休場の扱いとなる。 年度当初からの休場の場合、順位戦は不戦敗にならず、翌年度は同じクラスで張出となる。2年連続で全休した場合、A級・B級1組では降級、B級2組以下では降級点が1個つく。升田幸三の晩年は休場が多く、結局A級のまま引退したが、当時はまだ2年連続休場で陥落の規定はなかった。 休場の理由は病気によるものがほとんどであるが、飯田弘之のように「対局以外の仕事(コンピューター将棋ソフトの開発等)に専念するため」という珍しいものもある。また、村山聖や真部一男のように、病気が重くなって休場届を出し、そのまま現役中に死去した例もある。 女流棋士の場合は将棋だけで生活できる収入を得られない場合もあり、「就職先の仕事の関係上、対局日に休めそうにないから」という休場理由もある。女流2級であった坂東香菜子は2008年以降これを理由に休場、6年の休場の果て、遂に復帰する事なく2014年3月31日付で引退した。
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