将棋のゲームとしての特質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 03:17 UTC 版)
盤面の状態の総数は1071程度と見積もられる。これは、囲碁の10170程度よりは小さいものの、チェッカーの1020程度、リバーシの1028程度、シャンチー(象棋)の1048程度、チェスの1050程度と比べて大きい値である。 また、ゲーム木の複雑性は、10226と見積もられている。これは、囲碁の10400程度よりは小さいものの、チェッカーの1031程度、リバーシの1058程度、チェスの10123程度、シャンチーの10150程度よりも大きい値である。 なお、チェス、タイのマークルック、朝鮮のチャンギ、中国のシャンチーについて、ルールを理解し、すべて実際に指してみたという将棋棋士の羽生善治は、将棋に近いのは、タイのマークルックであると述べている[出典無効](ただし、後年には「よく似ているとまでは言えない」とも発言している)。羽生は、日本の将棋と他の将棋類とのあいだの大きな相違点として持ち駒(とった駒の再利用)を挙げている。このルールの相違により、他の将棋では序盤が激しく、駒数の減る終盤は静かな戦いになることが多いのに対し、いつまでも駒数の減らない将棋では終盤の攻防がきわめて激しいものとなるというゲームの質の決定的な違いを生んでいることを指摘している。[出典無効][要出典] 以上のように複雑なゲームではあるが、コンピューターゲームとしては1980年代からソフトが発売されている。1989年のゲームボーイ用の将棋ソフトでは、AIのレベルによってはゲームボーイの電池残量との戦いになるほどの長考が行われるものの、初期のゲームボーイソフトのAIで既に弱すぎない出来となっていた。
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