将棋の南方伝来ルート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/20 07:50 UTC 版)
増川は、将棋の伝来ルートについて東南アジア経由での伝来説を提唱している。 インドで生まれたチャトランガが将棋の原型であることは定説となっている。 現存する最古の資料としては11世紀中頃の興福寺境内跡からの出土駒などがあるが、増川はこれらにごく近い時期、11世紀に、海のシルクロード沿いに東南アジアを経由して、将棋が日本に伝来したという説を立てている。 北宋時代の中国の遺跡からシャンチーの駒が見つかっており、シャンチーと将棋ではルールに大きな差異があることを根拠に、中国大陸からの伝来説を否定している。そして、タイの将棋であるマークルックを日本の将棋と同一のルールであると主張し、マークルックが海岸沿いに日本に伝来して変化したものが将棋となった、としている。
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