対馬の天道信仰とは? わかりやすく解説

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対馬の天道信仰

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 03:00 UTC 版)

天道」の記事における「対馬の天道信仰」の解説

対馬では独自の天道信仰が残る。太陽の光女性陰部差し込んで孕み子供を産むという太陽精神話が伝えられ母神子神として祀るようになったという。母神山麓子神山上祀り天神たる太陽を拝むことが多く、山は天道山として禁忌聖地とされる子神天童天道法師とも言われる石塔作って山と太陽を拝む信仰があり、対馬南岸位置する豆酘の東の浅(あざも)にあるオソロシドコロ(恐ろし処、信仰禁足地)の、八丁郭が名高い多久頭魂神社奉仕していた供僧天道祀り赤米の赤に託して豊穣祈願した供僧観音堂奉仕し天道祀る神仏習合行事続けてきた。天道母子神のうちの子神で、母神観音習合しのである旧暦正月10日の「頭受け神事」は一年間神仏奉仕し赤米栽培行ってきた頭屋が、次の年の頭屋受け渡す行事厳格に行われてきた。北部の佐護湊の天神多久頭魂(あまのたくつたま)神社天道信仰山上御子神祀り山麓水辺にある神御魂(かみむすび)神社には天道母神祀り母子神信仰である。天道祭りは、太陽を拝むと共に天道山を崇拝し、米や麦の収穫感謝願った対馬中部では、旧6月のヤクマの祭り石塔立てて山を拝む習俗天道信仰名残りで、麦の収穫祭でもあった。木坂や青海では現在もおこなわれている。天道信仰母子神が基盤にあったので、八幡信仰と習合した。太陽によって孕んだ子供天神として祀る天道信仰の上に、母神神功皇后)と子神応神天皇)を祀る八幡信仰重なった母子神信仰は、日本神話結び付けられて、豊玉姫命鵜茅草葺不合命とも解釈された。しかし、母子神信仰基層には、海神山神祭祀があり、太陽祀る天道信仰融合していた。元々は自然崇拝発した祭祀が、歴史上の人物仮託され、社人による神話再解釈導入され明治時代以降国家神道の展開によって、祭神日本神話の神々読みかえられ式内社比定されて祭神天皇につながる神統譜に再編成された。

※この「対馬の天道信仰」の解説は、「天道」の解説の一部です。
「対馬の天道信仰」を含む「天道」の記事については、「天道」の概要を参照ください。

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