対馬の仏像盗難問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/03 08:42 UTC 版)
「浮石寺 (瑞山市)」の記事における「対馬の仏像盗難問題」の解説
詳細は「対馬仏像盗難事件」を参照 2012年10月に観音寺 (対馬市)の観世音菩薩坐像が韓国人窃盗団に盗まれた。のち窃盗団は韓国で逮捕され、仏像は警察に押収された。 観世音菩薩坐像は像内から発見された文書に「高麗国瑞州浮石寺」「天暦三年(西暦1330年)」などの記述があった。このため浮石寺は、この仏像はもともと浮石寺にあったのを日本が略奪したのだとして、日本には返さず浮石寺に返すよう求めた。2013年2月26日に韓国の大田地裁は、日本への返還を差し止める仮処分を決定した。観音寺の田中節孝前住職は、仏像は李氏朝鮮時代の仏教弾圧から守るために対馬に持ち込まれ、大切に守ってきたもので、韓国人から感謝されることはあっても、「略奪」呼ばわりするとは、開いた口がふさがらない、と語っている。対馬市では、市の人口の約半数の16803人分の仏像の早期返還を求める署名が集まっている。 倭寇に略奪されたと主張しているが根拠について浮石寺は、「根拠を示す鑑定書は仏像を失ったときに、思い出すのが悲しいので捨てた」という。
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