信仰と習合とは? わかりやすく解説

信仰と習合

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/26 06:32 UTC 版)

アトゥム」の記事における「信仰と習合」の解説

アトゥムは、古代エジプト人たちが最も原初に近い生物として認識していた「蛇」の姿をして誕生したは、死を運ぶ忌まわしく強力な力を持つ畏怖すべき存在であると同時に脱皮によって無限に死と再生繰り返す生命象徴する存在でもあった。また、闇を払って世界に光をもたらしたアトゥム太陽信仰とも結びつき太陽神ラー習合し結果、「ラー・アトゥム」となり、中王朝時代アメンラー習合されるようになると、アトゥムとも同一視されるようになったアトゥム信仰は、下エジプト13ノモス州都ヘリオポリス起こったとされる。その成立年代はっきりしないが、おそらくヘリオポリス都市として役割を果たすようになった頃には、既に創造神として崇められていた。他にも上エジプト第2ノモスエドフなど、ナイル川西岸都市ナイル川下流デルタ地帯いくつかの都市信仰されていた。ヘリオポリスには、太陽神であるアトゥム象徴するベンベン石があり信仰の対象となっていた。アトゥムは、この石の上に立ち世界照らしたとされる。しかし後にこの石は、太陽神として信仰されラーアメン象徴することになるなど、あらゆる太陽神信仰根底にあったもののアトゥム独自の祭礼が行われることはなかった。

※この「信仰と習合」の解説は、「アトゥム」の解説の一部です。
「信仰と習合」を含む「アトゥム」の記事については、「アトゥム」の概要を参照ください。

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