信仰と観光
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 14:30 UTC 版)
詳細は「山岳信仰」を参照 世界の多くの地域では、神聖な山として山に対する信仰が生まれている。 日本では富士山をはじめ主要な山々で山岳信仰が存在し、山岳信仰は特に修験道と結びつき、信仰の興隆にともない登山者に宿所などを提供する御師が成立した。また、民間信仰においても山は異界へ通じる恐れの対象であると同時に、天候や生業に関わる神性な世界としても認識され、山の神や雨乞いなどに山に関する民俗が存在している。 山岳信仰には、山へ登るという形態もあれば、山を敬遠して眺めるだけという形態もあった。このうち前者が、近代に入って信仰色が希薄化・消滅し、余暇としての登山へと変わり、山は余暇・娯楽の場としてとらえられるようになっていった。現代では登山のみならず、スキー、キャンプなど多様な余暇活動が行われている。 また、山を眺めることについても信仰色が薄まっていき、現代では山岳展望という新たな余暇活動として楽しむ人が増えている。最近ではパワースポットの一つとして、富士山などの山がその対象の一つとなっている。
※この「信仰と観光」の解説は、「山」の解説の一部です。
「信仰と観光」を含む「山」の記事については、「山」の概要を参照ください。
- 信仰と観光のページへのリンク