日本における三猿とは? わかりやすく解説

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日本における三猿

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 01:56 UTC 版)

三猿」の記事における「日本における三猿」の解説

日本語語呂合わせから日本三猿発祥の地思われがちだが、3匹のというモチーフ自体古代エジプトアンコール・ワットにも見られるもので、シルクロード伝い中国経由して日本伝わったという見解がある 。『論語』に「非礼勿視、非礼勿聴、非礼勿言、 非礼勿動」(礼にあらざれば視るなかれ、礼にあらざれば聴くなかれ、礼にあらざれば言うなかれ、礼にあらざればおこなうなかれ)という一節がある。一説に、こうした不見・不聞不言」の教え8世紀ごろ、天台宗系の留学僧を経由して日本伝わったという。三猿モチーフは、庚申信仰伝播とともに近世以降広く用いられるようになり、主尊の青面金剛を描く際、その足元に三猿添えられた例が多い。また庚申塔にも多く三猿彫り込まれている。天台宗比叡山鎮護社の日吉大社密接な関係にあり、日吉大社本尊とし、神使とする山王信仰が、庚申信仰習合し結果ともいう。三猿以外にも彫刻8つあり、8つ彫刻誕生から出産までを表している。 南方熊楠によれば青面金剛の関係はインド起源があり、青面金剛インドラーマーヤナ説話主人公ラーマ本体たるヴィシュヌ神転化であり、三猿ラーマ仕えたハヌマーン変形という。また庚申の「申=さる」である、庚申信仰で人の悪事監視して天帝報告する三匹の「三尸虫」を封じるため、悪事見ず聞かず話さない三匹の出したなどの説もある。江戸中期出版された『和漢三才図会』の「庚申」の項を見ると三猿挿絵添えられている。 庚申信仰三猿 その (1)青面金剛像と三猿。 その (2)石像青面金剛三猿千葉県習志野市。 その (3)庚申塔見られる三猿神奈川県藤沢市伊勢山公園山王信仰三猿福岡県柳川市日吉神社境内

※この「日本における三猿」の解説は、「三猿」の解説の一部です。
「日本における三猿」を含む「三猿」の記事については、「三猿」の概要を参照ください。

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