千葉の「天道念仏」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 03:00 UTC 版)
千葉県では、旧千葉郡を中心として、天道念仏と称し、村ごとに春2月・3月に出羽三山をかたどった祭壇を作り、念仏を唱え作物の豊作を祈るなど、農耕儀礼に展開した。船橋については『江戸名所図会』(1834~1836)に絵に描かれた記録が残る。春の彼岸頃に行われることが多く、浄土信仰とも混淆し太陽を拝んで到彼岸、極楽往生を願った。祭壇は出羽三山をかたどり、梵天を立て、中央に総奥の院の湯殿山を配した。湯殿山は、胎蔵界大日如来を本地、天照大神を垂迹としており、太陽信仰と習合した。千葉県には出羽三山講が広がり、天道念仏は修験道の影響を強く受けた民間行事となった。 山形県の天童が起源なので天道念仏となったという俗説もある。
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