千葉そごうの設立
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1966年(昭和41年)10月28日に地域子会社第1号として株式会社千葉そごうを設立し、翌1967年(昭和42年)3月21日に千葉そごう(旧店舗)を千葉駅前に開業。開業2年目で地域一番店となり、3年目に早くも黒字化するなど軌道に乗せた。これにより、全国への多店舗展開にかじを切ることになった。 詳細は「そごう千葉店」を参照 地域子会社方式によるそごうグループでの多店化は千葉そごうが始まりであり、以降そごうの出店に際しては千葉そごうを中心に、黒字化していたそごうグループ各社が出資することで、そごうのグループ会社として運営されていくことになった。 多店舗展開の開始当初は千葉そごうが出資する形で始まり、初期の出店である柏そごう(1973年)や広島そごう(1974年)も、黒字転換後は出資側に回り、多店舗戦略を支える形式をとっていた。千葉そごうは1972年(昭和47年)10月に別館を増設し、1974年(昭和49年)10月に開業した広島そごうは、当初は売場面積が10,000m2未満に抑えられていたものの、将来的に30,000m2まで増床可能な設計となっていた。両店とも近隣にサテライト店舗を展開して集客力と売り上げの拡大を目指すなど、店舗の増床も積極的に推し進めて地域一番店を目指した。増床戦略の最盛期には、千葉そごうがモノレール駅と一体化した新店舗を開設すると共に旧店舗を業態転換させることで4館合計で売場面積約90,000m2体制とした。また、広島そごう新館をNTTクレド基町ビルに開設するなど主力店周辺に店舗を出店して、立地地区の集客力を強化する戦略も展開していた。 株式会社千葉そごうは、初代会長に就任した水島廣雄が株式の大半を保有したため、株式会社そごうの連結対象外企業であった。また、株式会社千葉そごうがそごう本体の筆頭株主となっていた時期もあった。こうした地域子会社同士のグループ内での複雑な株の持ち合いにより、そごう内部の経営状況は水島以外が把握できない状況となってゆく。
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