審議会等委員
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/22 20:57 UTC 版)
現代日本社会における漢字使用の実態に詳しく、NHK用語委員会、経済産業省「公的文字基盤構築事業」をはじめ、審議会委員などの活動を通じ、その研究が生かされている。 法務省・法制審議会「人名用漢字部会」幹事を務めた際の経験などから、赤ちゃんの命名において「苺」の漢字に人気が出ていること、「生臭い」を意味する「腥」、「膀胱」の「胱」とみられる漢字を使いたがる親の存在などを通じ、近年の命名の特徴・傾向を分析した 〈cf.たいと〉。 近年の赤ちゃんの「名付け」では、字面の「雰囲気」や「イメージ」(例えば、月+星=腥 といった字面のイメージ)、 「響き」が優先されるほか、姓名判断の影響、さらに、これまで見られなかった漫画・アニメキャラクターの影響 ('80-'90年代に放送されたアニメ・シティーハンターで育った世代が、主人公・冴羽獠の「獠」の字を、我が子に付けたがるケースなど) を指摘した上で、漢字が持つ『意味』の側面については、蔑ろにされる場合があることに懸念を示している。 ほかに、「弐千円札」や「さいたま市」の名称選定に関わり、文部科学省(文化庁) 文化審議会国語分科会漢字小委員会委員として、常用漢字表の選定・改定作業にも携わった。副主査として関わった「常用漢字表の字体・字形の指針」では「令」に習慣に沿って6種の字形を例示し、後の年号「令和」の筆字の字形の話題に関してしばしば参照されることとなった。
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