実証車両
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 09:43 UTC 版)
「Smart BEST」の記事における「実証車両」の解説
実証型車両は、DGBC2系と呼ばれ、DGBC2A(Mc, 制御電動車)とDGBC2B(Tc, 制御付随車)のMT比1M1Tの2両1編成で構成され、Mc車にバッテリーと電力変換装置(VVVFインバータ)が搭載され、Tc車にエンジン発電機と補助電源装置、空気圧縮機が搭載されている。 営業路線での試験走行を前提とした装備を搭載しており、西日本旅客鉄道(JR西日本)管内での試運転に対応できるよう、ATS-PおよびATS-SW装置を搭載している。車体や接客設備は225系近郊形電車をベースとしたステンレス構体、片側3扉構成としている。前面は近畿日本鉄道のシリーズ21と類似している。窓割りがMc車(オリジナル)とTc車(225系と同様)で異なり、冷房装置も集約分散式と集中式と異なるタイプを搭載している。 バッテリーはジーエス・ユアサコーポレーション(GSユアサ)製のリチウムイオン充電池LIM30H-8Aを搭載し、28.8Vのモジュールを21モジュール直列接続し、公称電圧605Vとしたものを4組並列搭載しており、車両の加速+サービス電源確保に十分な容量を確保している。 ディーゼルエンジン発電機は機関出力302kW、発電機出力285kWで、おおむね気動車1両分の出力となっている。 最高速度は基本的に70km/hまでであり、短区間なら100km/h対応となっている。 Smart BEST 形式DGBC2A(Mc) DGBC2B(Tc) 主要寸法車体長さ:19570mm車体幅:2950mm車体高さ:3630mm 主要性能最高速度:70km/h (短区間なら100km/hまで対応)加速度:2.3km/h/s減速度:3.1km/h/s 主要電池ジーエス・ユアサコーポレーション(GSユアサ)製リチウムイオン二次電池LIM30H-8A(21列直列接続)公称604.8V、630Ah×4組並列 電力変換装置2レベル電圧型PWMインバータ1c2M×2群構成 主電動機かご形三相誘導電動機150kW×4台(全閉外扇付、内気循環方式) 発電機 ディーゼル機関302kW×1台三相かご形誘導発電機285kW×1台 その他補助機器 補助電源装置空気圧縮機 保安装置ATS-SW2・ATS-P3列車防護無線装置EB・TE装置
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