主要性能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/02 15:40 UTC 版)
「レンフェ251形電気機関車」の記事における「主要性能」の解説
運用される現地の路線の電圧に合わせて、直流3000 V用の電気機器を搭載しており、機関車1両あたりの連続定格は4,650 kW。 制御方式は合成周波数1800 Hzの電機子チョッパ制御で、本形式が導入される2年前の1980年に同じく日本の三菱重工業三原製作所で2両が製造・輸出された269形電気機関車600番台(スペイン語版)において実践された性能をもとにしている。勾配の多い区間を走行することから、粘着力強化のために1つの台車につき1つの主電動機を設置し、WN駆動を採用。そのため、万が一1つの主電動機に不具合が出た場合に、ほかの主電動機で補うことができるようになっているほか、台車心皿直下の主電動機を設置する空間が大きい特性から、ギア比の変更機械を搭載することが可能となっており、それを利用し、旅客列車牽引時と貨物列車牽引時でギア比を変更することで円滑で効率の良い運用を実現させている。 ブレーキ装置は空気ブレーキと真空ブレーキ、および発電ブレーキと手ブレーキを搭載。運転台に設置されている切り替えスイッチにより、使用するブレーキの種類を変更することができるようになっているが、真空ブレーキの機能については、対応する被牽引車両の老朽化に伴う空気ブレーキ搭載車両への置き換えより実質上の使用停止となり、機関車の両端に設置の真空バルブは1990年代に撤去された。 日本の三菱重工業三原製作所で2両が、スペインの鉄道車両メーカーであるCAFとMACOSAで28両の合計30両が製造された。
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