太山寺本とは? わかりやすく解説

太山寺本

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 05:25 UTC 版)

曽我物語」の記事における「太山寺本」の解説

「太山寺本」は「仮名本」のなかでは最も古い形態を残す伝本で、播磨国太山寺兵庫県神戸市)に所蔵されていることからこの名がある天文8年1539年11月2日枝吉城城主明石長行が、亡き妻の昌慶禅定尼一周忌際し、妻の遺品だった11種の書籍奉納した。このなかには古今和歌集』『拾遺和歌集』『後拾遺和歌集』『後撰和歌集』『玉葉和歌集』などの和歌集や、『伊勢物語『平家物語』など様々な書籍があり、『曽我物語』(仮名本)全10巻そのうち一つである。この伝本は「曽我物語仮名本天文八年明石長行寄進奥書」として、国の重要文化財指定されている(指定日:1966年昭和41年6月11日)。 全10巻本であるが、他の仮名本比較する構成違いがある。ふつうの仮名本1巻・2巻内容1巻にまとめ、2巻源頼朝前半生を語るのに費やしており、源頼朝13歳伊豆流されたところから挙兵をして鎌倉に移るまでが描かれている。 本文乙類分類される全編至るところに、日本著された故事成語事典藤原孝範明文抄』など)からの引用散りばめられていて、しかもその引用が他の仮名本較べて最も正確なのが特徴。他の諸本対照すると、「太山寺本」独自のテキスト富み、かつそれが古い態様示している。

※この「太山寺本」の解説は、「曽我物語」の解説の一部です。
「太山寺本」を含む「曽我物語」の記事については、「曽我物語」の概要を参照ください。

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